米鉱工業生産指数、予想に反して低下-3カ月連続のマイナス
(ブルームバーグ): 11月の米鉱工業生産指数は予想外に低下し、3カ月連続のマイナスとなった。公益事業と鉱業での減少が響いた。
ボーイングでのストは終結したが、航空宇宙機器の生産は減少した。統計発表元の連邦準備制度理事会(FRB)によれば、航空機部品の生産減少が主な要因だった。
公益事業の生産指数は過去4カ月間で最も大きく低下。鉱業は5月以来の大きさで下げた。
鉱工業生産全体の4分の3を占める製造業は今年、総じて低調だった。借り入れコストが高止まりする中、多くの企業が設備投資を抑制したことが背景にある。この先も、世界的な輸出低迷とドル高が予想されており、米国の製造業者は引き続き困難な状況に置かれる可能性がある。
11月は航空宇宙機器のほか、金属製品や衣料品、コンピューター機器の生産も減少した。一方、自動車は需要拡大を受けて増加に転じた。9、10月は減少していた。
自動車・同部品を除く製造業生産指数は3カ月連続で低下した。
設備稼働率は製造業が76%で、前月とほぼ変わらず。鉱工業全体では76.8%と、2021年4月以来の低水準となった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Industrial Production Unexpectedly Drops on Mining, Utilities(抜粋)
--取材協力:Chris Middleton.
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Mark Niquette