セットアップは“ユーティリティー×エレガンス”が今季流【2024年春夏トレンド】
楽な着心地で、機能性に優れた“ユーティリティーな服”が支持を広げています。ミリタリーやワークウエアが源流ですが、2024年春夏シーズンはエレガンス度が格段にアップ。ゴツさやマニッシュなムードを遠ざけて、たおやかに進化しています。中でも新顔として注目なのが、パンツとのセットアップ。使い勝手の良さはそのままに、自在な着こなしが可能に。今回は、“ユーティリティー×エレガンス”スタイリングをご案内します。 【画像】セットアップは“ユーティリティー×エレガンス”が今季流【2024年春夏トレンド】
「サンローラン(SAINT LAURENT)」は2024年春夏コレクションで、サファリルックをタウンユースにモダナイズした、ミリタリー調のパンツスタイルを披露しました。“ユーティリティー×エレガンス”の象徴的なルックと言えるでしょう。全体をカーキ系でまとめ、シャツジャケットの上からベルトを巻いて、めりはりを強調。大ぶりのイヤリングにレザーグローブ、ヒールのパンプスでレディーらしさを添えました。このようなエレガントなムードで着こなすのが新傾向です。
モダンサファリはきれいめ&ソフト
ユーティリティーな装いの代表例に、デザイナーのイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)が考案したサファリルックがあります。上で紹介した今の「サンローラン」も、イヴ・サンローランが提案したサファリルックの延長上にあるデザインで、ジャングルでも過ごせそうなほどタフな印象のマニッシュなウエアですが、発表された1968年から約56年を経て、アレンジの選択肢がかなり広がってきました。きれいめやフェミニンの度合いを高め、もともとの武骨さを和らげる“軟着陸”が今の傾向です。
サファリルック風セットアップの特徴は、上半身にドレープをたっぷりまとい、ドローストリングスやふんわりした袖が、伸びやかなたたずまいをまとえる点。インナーにストライプ柄のシャツを着て、シャープな雰囲気も盛り込みました。ハンサムですっきりとしたパンツと相まって、オフィスルックとしても使えそうなソフトタッチのモダンサファリです。