ZOZOがインクルーシブウェアの受注生産を開始 第1弾は車椅子ユーザー向け
「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOが、服のお直しサービス「キヤスク」を提供しているコワードローブと協業し、ファッションブランドに向けたインクルーシブウェアの受注生産サービス「キヤスク with ZOZO」の立ち上げた。提供開始は8月10日。これに伴い、同サービスで展開するアイテムの第1弾として車椅子ユーザーの悩みに応えるインクルーシブウェアを ZOZOTOWN上で販売する。 【写真】ボトムスのディテール
インクルーシブウェアとは、障がいの有無や体型の違い、性別などに関係なく誰もが便利に使える「インクルーシブデザイン」の考え方を取り入れた服のこと。 「キヤスク with ZOZO」は、ZOZOが展開する生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」を通じて、ファッションブランドが ZOZOTOWN上でインクルーシブウェアを受注販売できるサービス。「Made by ZOZO」は、ZOZOTOWN での受注後に最低1着から生産して発送することができる生産支援プラットフォームとなっており、異なるデザインの商品を同時に生産可能なため、「販売してから作る」受注生産方式を実現し、ファッションブランドは在庫リスクゼロで多様な商品を提供することができる。 同サービスでは、あらかじめ複数のインクルーシブウェアのデザインを用意することで障がい当事者一人ひとりのニーズに応えることが可能なほか、商品の在庫を持つことなく販売をおこなうことができる。また、豊富な色展開や最大56サイズの中から障がい当事者にとって「自分好み」の服を選ぶことができるという。 車椅子ユーザーの悩みに応える第1弾のインクルーシブウェアは、足に障がいがあっても着脱しやすくするために「腰から裾」または「腰から膝」まで開閉できるファスナーをパンツの両脇に備えたほか、体重により圧迫される部分の皮膚が傷つくのを防ぐため、臀部には縫い目を作らない設計に仕上げた。両開き4分のデニムパンツが1万4980円、両開き9分のベージュカラーのパンツが1万1980円。