「もう1台欲しい…!」車を2台持ちしている家庭は日本でどれくらいの割合?
「夫婦で1台ずつ」「通勤用とレジャー用」「免許を取得した子どもに1台」など、車をもう1台購入したいと考える家庭もあるでしょう。 そこで今回は、車を2台持ちしている家庭は日本でどれくらいの割合いるのかを調べてみました。車の2台持ちをする場合は、維持費の負担が増えることも忘れてはいけません。車2台分にかかる維持費の内訳もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
車を2台所持している家庭の割合は?
一般社団法人日本自動車工業会が実施した「2021年度乗用車市場動向調査」によると、全世帯の77.9%が乗用車を保有していることが分かりました。乗用車を保有している世帯の34.5%は複数の車を持っていて、乗用車を2台持ちしている家庭は27.9%でした。 地域別でみてみると、乗用車の複数保有率は首都圏で24.2%であったのに対し、地方圏では39.3%、地方圏小都市などでは4割を超えているとのことです。 特に公共交通機関の便がよくない地域では、家族の1人が通勤で車を使用すると、他の家族が使う車が別に必要になることが考えられます。車の2台持ちは、用途によって車を使い分けられるメリットもあるため、近場での買い物や送り迎え用として軽自動車やコンパクトカーを購入する方もいます。
車の2台持ちは維持費も2台分! 主な内訳をご紹介
車を2台持ちする場合は維持費も2台分になり、家計への負担が増す場合があることも忘れてはいけません。車の主な維持費の内訳は以下の通りです。 ・自動車税種別割 毎年かかる自動車税種別割は、総排気量などによって定められています。東京都主税局「7 税率(年額)」によると、電気自動車と1リットル以下の場合は2万5000円、1リットル超~1.5リットル以下で3万500円、1.5リットル超~2リットル以下で3万6000円です。自動車税種別割だけで毎年5万円以上の出費が発生します。 ・自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)料 自賠責保険は「強制保険」とも呼ばれ、必ず加入しなければなりません。乗用車の場合は、12ヶ月契約で1台あたり1万1500円、2台持ちにすると2万3000円がかかることになります。 ・メンテナンス費用 エンジンオイル交換・タイヤ交換・バッテリー交換など、消耗品の交換が定期的に発生します。交換時期が重なると、消耗品の交換にまとまった金額が必要になることも考えられます。 ・ガソリン代 2023年12月18日時点のレギュラーガソリンの店頭現金小売価格は175.1円/リットルです。走行距離や使用頻度によってガソリン代がかかるため、用途に合わせて車を使い分けるなど工夫するといいでしょう。 ・駐車場代 株式会社日本統計センターが公開しているマッピングサービス「47map」によれば、都道府県別に世帯当たりの駐車場借料支出額データにおいて、2021年度の駐車場代は5907~3万3554円の価格幅でした。 ・自動車検査登録制度(車検)費用 新車登録から3年後、それ以降は2年おきに車検に出す必要があります。車検シミュレーションによると、オプションなしの車検費用は軽自動車で5万5680円、小型乗用車で7万1500円、中型乗用車で7万9800円、大型乗用車で8万8000円でした。コースや部品交換の有無など、車検の内容によって金額は異なります。