日本フェザー級王者”ミライ・モンスター”松本圭佑 防衛戦で初のKO勝利目指し前日計量1発パス
◆プロボクシング ▽日本フェザー級(57・1キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・松本圭佑―同級8位・藤田裕史(25日、東京・後楽園ホール) 日本フェザー級王者の松本圭佑(大橋)が24日、都内の日本ボクシングコミッションで3度目の防衛戦の前日計量を行った。57・1キロのリミットジャストでパス。対戦する同級8位の藤田裕史(井岡)も57・1キロで1発パスした。 松本は日本タイトルを奪取した昨年4月の佐川遼(三迫)との王座決定戦以降、2度の防衛戦も判定勝ち。「ずっと判定は引っかかっている。(KOに)こだわっていきたい」と倒してのV3達成を狙う。 松本の祖父・弘さんは東日本ウエルター級(66・6キロ以下)新人王。父である好二トレーナーは、日本&東洋太平洋フェザー級(57・1キロ以下)王者と、三代にわたるボクシング一家だ。子どもの頃はフジテレビ系の「ミライ☆モンスター」でスーパーキッズとして取り上げられた。 20年8月のプロデビュー後も順調に白星を重ね、日本王座奪取の後、22年8月にはWBOアジアパシフィック・フェザー級王座との2冠獲得に成功した。WBOアジアパシフィック王座は返上したが、今年2月には同級1位だった強敵の前田稔輝(グリーンツダ)に判定勝ち。第44回チャンピオンカーニバルの技能賞を受賞した。 昨年11月に結婚し、「僕の結果で喜んでくれる人が増えた」と話す。減量時もエビとブロッコリーを使った料理などでサポートしてくれる愛妻に感謝する。IBF9位、WBC13位と世界ランク入りしており、世界挑戦のためにも、今回はきっちり勝利を収めたい。 プロ26戦目で初のタイトル挑戦となる藤田は21年4月に前田稔輝に判定負けも、その後、3連勝して大きなチャンスをつかんだ。「覚悟決めてやるしかない。ベルト取らんと帰られへんという気持ちで仕上げてます」と関西弁で必勝を誓った。 戦績は24歳の松本が10戦全勝(7KO)、34歳の藤田が12勝(3KO)9敗4分け。 試合はLeminoで無料生配信される。
報知新聞社