音楽祭が縁で姉妹都市協定 福島県川俣町とアルゼンチン・コスキン市
福島県川俣町とアルゼンチン・コスキン市は19日、姉妹都市協定を締結した。町ではコスキン市の「コスキンフェスティバル」を参考に、1975(昭和50)年から中南米音楽祭「コスキン・エン・ハポン」が開催されてきた。文化、芸術、教育、観光の4分野を中心に両市町の交流を一層加速させる。 「フォルクローレ(ラテンアメリカ民族音楽)」の演奏家たちが両市町を往来する他、児童生徒の国際感覚を育むためオンラインによる相互交流授業の実施も想定している。町内でアルゼンチン料理を提供するなど、観光誘客の目玉となる企画を検討していく。 締結式は東京都の在日アルゼンチン大使館とコスキン市をオンラインで結んで行った。藤原一二町長が「今後も友好の輪を育み、共に歩みを進めていく」とあいさつした。ラウル・カルディナリ市長は「この協定が長年の団結の証しになると確信している」と期待した。両市町長は協定書を交わし、末永い友好を誓い合った。
大使館では、協定締結の橋渡しをしたエドゥアルド・テンポーネ駐日アルゼンチン特命全権大使、「コスキン・エン・ハポン」を主催するノルテ・ハポン(北日本中南米音楽連盟)の斎藤寛幸代表らが同席した。 協定締結を受け、川俣町関係者は来年1月、同市で開かれるコスキンフェスティバルに参加する。