伊藤忠・繊維、25年は「子会社で稼ぐ」 傘下ブランドの出店とECも強化
注目は、伊藤忠が創業母体となったマガシークを2月に傘下におさめたジェイドグループ(旧ロコンド)との関係だ。伊藤忠とジェイドは、「リーボック」の日本法人RBKJにともに出資する(ジェイド66%、伊藤忠34%)のパートナー関係にあり、また伊藤忠はマガシーク株を引き続き22%保有しており、浅からぬ関係にある。ジェイドは「リーボック」に関してECだけでなく店舗運営にも関与している。ジェイドは自社開発したECの基幹システムやリアル店舗/ECで共通で使えるPOSなども外部にほぼ無料に近い形で提供している。
伊藤忠は全社的に「直営店出店」と「EC」を掲げる中で、どこまで連携するのか。伊藤忠が主体的に展開するブランドの自社ECの多くは、マガシークに運営を委託していたが、武内カンパニープレジデントは「経営母体が変わり、運営体制も変わっており、ブランドの特性に応じた形で検討中だ」と語るにとどめている。