『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』高石あかり×伊澤彩織、人気アクションシリーズ待望の最新作
人懐っこくて、コミュニケーション能力が高いちさとと、ちょっぴり人見知りなまひろ。まったく正反対な性格を持つ2人が繰り広げる日常は、ゆる~くて愛おしい。特に本作では、宮崎出張を楽しむ“女子旅”的なムードも感じられ、ハジける姿は実にキュート。思わず笑みがこぼれてしまう人も多いことでしょう。 その一方で、アクションシーンは緊迫感に溢れ、その一挙手一投足に目を奪われてしまいます。 このゆる~い日常と本格アクションが交錯することで生まれてくる緩急こそ、『ベイビーわるきゅーれ』最大の魅力です。 現在、テレビドラマ「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」がオンエア中。さらに、今作の撮影現場に密着したドキュメンタリー『ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ』が、10月4日から劇場公開。 ますます広がっていく『ベイビーわるきゅーれ』旋風に乗り遅れることなかれ。一度観れば、“沼”にはまってしまうこと間違いなしですよ。
映画『Cloud クラウド』この悪意、見えないからこそ怖い
『スパイの妻』(2020年公開)で、第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢清監督と、日本映画界を牽引する俳優・菅田将暉が初タッグを組んだサスペンス・スリラー。 町工場に勤めながら、「ラーテル」というハンドルネームを使って“転売屋”として働く吉井良介。フィギュアや医療機器、バッグなど売れるものは何でも仕入れて高く売る。転売について教えてくれた高専の先輩が持ちかける儲け話に目もくれず、日々コツコツと悪事を働いていた。 ある日、吉井は町工場を退職することを決意。 恋人との新しい生活をスタートし、すべてが順風満帆だったが、彼の周囲で不穏な出来事が多発する……。 知らず知らずのうちにバラまいた憎悪の粒が、インターネット社会の闇を吸収して、どす黒い狂気へとエスカレートしていく。誹謗中傷、フェイクニュースなど、誰もが標的になりうる悪意と恐怖を巧みに表現する演出は、まさに黒沢清監督の真骨頂。 先日、第97回米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品に決定した本作。この機会に是非、スクリーンで。