JR東日本が東京都最後の東京D切符獲得 浜岡監督は試合後、真っ赤な目にも「ちょっと汗が…」
◇都市対抗東京都2次予選・第4代表決定戦 JR東日本6―2JPアセット証券(2024年6月5日 大田スタジアム) 【写真】笑顔を見せる(左から)巨人・水野スカウト部長と山田、JR東日本の浜岡監督 投打がかみ合ったJR東日本が初代表を目指すJPアセット証券を下し、15年連続27度目の都市対抗(7月19日から12日間、東京ドーム)出場を決めた。 投げては入社8年目で今季公式戦初先発の西田光汰投手(25)が6回1/32失点と好投。打っても佐藤拓也内野手(29)の右前2点打など9安打で6得点を奪った。 チームを10年連続都市対抗に導いた名将・堀井哲也監督(62=現慶大監督)の後を受け2019年12月に就任した浜岡武明監督(51)にとっても第4代表決定戦は重圧のかかる大一番となった。 「苦しかった。選手たちもプレッシャーを感じていたと思う。ただ(東京都予選で)3敗して…“きょう接戦で負けたら監督の責任だ”と選手には伝えていた。最後は投手陣の顔で西田で行くと決めていたので、心中のつもりで行きました」。重圧から解放された試合直後はベンチで目を真っ赤に腫らし、涙を隠していた。それでも「そうですか。ちょっと汗が出てきました」と照れ隠ししていた。 勝利投手となった西田も語気を強めた。「予選での先発は3、4年ぶりかな。でも送り出した監督の責任と思って緊張せずに投げられました」。今季から副主将に就任。生来の負けず嫌いが負けられないマウンドで生きた。 昨大会は東京都第2代表で本大会に進出すると、4強まで進出。今夏はシンガリでの切符となったが、浜岡監督は大きな糧になると信じている。「(予選で)3敗したけど、いい経験値になった。最後で勝ちきったので、いい準備して東京ドームに行きたい」と約1カ月半後の本番を見据えた。