キオクシアの10―12月期営業益、前四半期比16.9―41.0%減の見通し
Miho Uranaka [東京 11日 ロイター] - 半導体製造大手キオクシアホールディングスが11日に公表した2024年10―12月期(第3・四半期)の連結営業利益見通しは、7―9月期(第2・四半期)比べて16.9―41.0%減の980億円―1380億円だった。前年同期は650億円の赤字。パソコン・スマートフォン向けは季節性要因に加えて顧客の在庫が高水準になっており、需要が弱含む状況が短期的に継続するという。 半導体メモリー業界では事業環境が短期間に大きく変化するとして、四半期の連結業績予想に幅を持たせたレンジ形式で開示した。第3・四半期の予想売上収益は第2・四半期比0.2―10.6%減の4300億円―4800億円、純利益は20.9―47.3%減の560億円―840億円との見通しを示している。 キオクシアは8日、今年12月から来年6月までの間に東京証券取引所へ上場する方針を関東財務局に届け出ており、日本で新たに導入された上場方式を初めて活用して、東証からの承認前に投資家の需要を探っている。 8日公表した24年7─9月期の連結業績は営業利益が1660億円、純利益が1062億円。4─6月期からそれぞれ402億円と365億円増加し、いずれも3四半期連続で黒字を確保していた。