【高校サッカー選手権】野辺地西エースFW成田涼雅「3年間この日のためにみんなで頑張ってきた」先制ゴール奪うも、青森山田を仕留めきれず
11月4日、第103回全国高校サッカー選手権青森予選の2次予選決勝がカクヒログループアスレチックスタジアムで開催され、8年連続ファイナリストの野辺地西は、絶対王者・青森山田を相手に前半18分に先制するも、その後3失点を喫し、1-3で敗れ今年も青森山田の牙城は崩せなかった。 【フォトギャラリー】決勝試合風景 「とても大きい存在でライバルだったけど、僕たちが勝って歴史を変えないといけないと思っていた」と話すのは野辺地西で1年次からスタメンとして出場してきたFW11成田涼雅(3年)だ。県内公式戦で20年以上勝ち続けている青森山田の対抗勢力1番手・野辺地西のエースは王者との最後の公式戦に挑み、自ら先制ゴールを奪うもその後チームは逆転され、悲願の初優勝はならなかった。 「3年間この日のためにみんなで頑張ってきたのに、先制点を取った中で負けてしまったところが非常に悔しい。山田相手に引いて守るのではなく、前からどんどん行ってその中で点数を獲るというのは、チームの成長を感じたところでもあるんですけど」と涙を流した。 青森山田を倒すには「日常を変えていかないといけない」と、三上晃監督が以前からプリンス参入の重要性を説くなか、今季の野辺地西は県リーグ1部で1位となり、2024年12月14日~12月17日の期間に行われるプリンスリーグ東北プレーオフに出場する。戦いの舞台をプリンスリーグに移せば、東北地方の強豪校やJリーグの下部組織など、レベルの高いチームとの対戦が日常となる。 「僕たちは山田に勝つチャンスはもうないんですけど、後輩はまだある。そのベースとして来年プリンスでやるというのは必要だと思うので、絶対に今の3年生がプリンスに上げて来年に繋げてあげたい」 合言葉は「歴史を変える」。長らく続く青森山田一強時代に終止符を打つべく、成田は後輩たちにプリンスリーグ東北参入という置き土産を残す。 (文・写真=古部亮)