ロシア中銀、外貨購入停止へ ルーブルの下げ加速受け
Gleb Bryanski Alexander Marrow [モスクワ 27日 ロイター] - ロシア中央銀行は27日、ルーブルが1ドル=110ルーブルを割り込んで8月上旬から30%以上下落していることを受け、金融市場の圧力を緩和するため外貨購入を停止すると発表した。 28日から年末まで国内市場で停止し、来年まで購入を延期する。 金融市場のボラティリティーを低下させるための決定という。 ロシアはドルやユーロの使用を禁じられて以降、中国人民元を使って為替介入を行ってきた。 ルーブルは元に対しても下落し、ウクライナ侵攻直後の2022年3月以来の安値を付けた。 ロシア第2位の銀行VTBの幹部は、エネルギー取引を扱う同国第3位銀行ガスプロムバンクに米国が科した制裁がルーブル急落の背景にあるとの見方を示した。 ルーブルの下落はインフレ上昇にもつながっている。