サウジアラムコ、ベトナムの石油精製・流通に投資の意向=ベトナム政府
[ハノイ 30日 ロイター] - ベトナム政府は29日夜、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコがベトナムの石油精製部門と石油流通に投資する意向を示したとの声明を発表した。投資の時期と規模の詳細には言及しなかった。 この声明は、中東訪問中のベトナムのファム・ミン・チン首相がリヤドでサウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)と会談した後に出された。 ベトナム政府は「ベトナムはこの地域で大きな可能性を持っていることから、アラムコはベトナムでの石油精製と販売への投資を希望している」とし、サウジアラムコがベトナムの提携相手との協力を促進するために有利な条件の策定を当局に促したと説明した。 サウジアラムコと国営ベトナム石油・ガスグループ(PVN)は、石油・ガス分野での協力に関する覚書に調印した。サウジアラムコは発表文で「エネルギーと石油化学製品の貯蔵、供給、取引にまたがる協力の可能性」への道が開かれたと訴えた。 サウジアラムコはベトナムに対して原油を販売しているが、これまでに同国内に投資したことはない。