SNS「そんな写真持ってねえよ…!!」就活生が求められる《あなたらしい写真》の“残酷さ”… 陰キャ学生をふるい落とす「陰キャフィルター」か?
「あなたらしい写真」とは何か?
学生を対象とした就職活動(就活)では近年、企業側に提出するエントリーシート(ES)に自己PRの一環として「あなたらしい写真」を添付するよう求められるケースが増えているようです。リクルートスーツや型通りの面接応答では伝わりづらい自分の個性を見せるチャンスではありますが、これには思わぬ“落とし穴”があるとSNSではささやかれています。 【画像】「持ってねえよ!」これが就活生の《あなたらしい写真》です!(画像19枚) 「個性が伝わる!『あなたらしい写真』の選び方」「合格を引き寄せる1枚の選び方」……。ウェブ上の就活支援系情報サイトには、こうしたタイトルの記事がいくつも並んでいます。選考に“有利”とされる写真や逆にNGな写真の例、また、手元にそうした写真がない場合の対処法などまで解説されています。 主に良しとされる写真は、サークル活動やボランティア、ゼミでの活動、大会やコンテストへの出場、資格試験の勉強など、いわゆる「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」として企業にPRしたい内容とリンクしたもの。一方、特別なシーンではない単なる飲み会(飲酒や喫煙)、法に抵触する恐れがある行為をしている場面、過度な加工処理や肌の露出がある写真などはNG例とされています。 一方、X(旧ツイッター)ではこんな投稿も。就活選考の第1ステップである書類提出の段階で「あなたらしい写真」の提出を求めることにより、友達と一緒に写っている楽しそうな写真、学外活動をしている写真などがない“陰キャ”学生からの応募が減るため「良いフィルタリング」になっている、と。投稿者は、スマホなどの画像フォルダにオンラインゲームのスクリーンショットや食べたラーメンの写真しか入っていない学生に対して「危機感を持った方がいいのかもしれない」と警鐘を鳴らしています。 また、「自分が何らかのアクティビティーをしている写真は、友達と協力して(大学)4年間かけて撮りためた方がいい」「写真撮られるの苦手っていう人も後から後悔しないように2、3枚だけでも用意しておくべき」といったアドバイスも。実際、同じくX上では「あなたらしい写真? そんなものない!」と悲鳴を上げる就活生が散見されます。 ただ、昨今のこうした風潮については「学生生活の楽しかった思い出すら単なる就活のツールとして消費されるのがすごくイヤ」と、違和感を表明する人も見られます。 就活をめぐっては、かねて疑問を呈される風習やルールやいくつも存在しますが、そうした疑問にいちいち立ち止まらずうまく合わせていける学生の方が、企業側にとっては採用したい人材ということなのでしょうか。「あなたらしい写真」の提出、あなた自身はどう考えますか?
LASISA編集部