【子宮けいがん】休井美郷「がん一歩手前」で手術…6年間検診に行かず「本当に本当に後悔」
不安な気持ちで挑んだ手術は20分ほどで終了。 今回休井さんが受けたのは内視鏡手術で、全身麻酔で眠っている間に子宮の入り口付近をレーザーで焼くもの。子宮の一部切除や摘出などはないものでした。 休井さん 「やっぱり私は子どもが将来的にほしいなと思っているので」 「一部切除も選択肢にあったが、早産のリスクが高まることもあるという話を聞いた。病院の先生とも相談して決めた」
■「本当に本当に後悔している」
術後は一時的に腹痛や出血などがあったものの経過は良好。いまも定期的に病院に通い状況を確認しているといいます。 今回はたまたま体調不良をきっかけに検査を受けましたが、子宮けいがんを疑うような不調などは特に感じていなかったといいます。 そこで休井さんが感じたのは「後悔」。 休井さん 「低用量ピルの服用などで定期的な検査はしていたので、そこに子宮けいがんの検査をプラスすればいいだけだった」 「体に違和感がなかった。何かあっても勝手に自分の解釈で病気とは違うと思い、病院には行かなかった」 「いまは(長く子宮けいがんの検診に行かなかったことを)本当に本当に後悔しています」 今回の経験をきっかけに子宮けいがん検診はもちろん、乳がんの検査、さらにはHPVワクチンの接種についても勉強し、打つことも検討したいと話します。
■子宮けいがんは事前に防げるがん
子宮けいがんは性交渉などでヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することが原因で引き起こります。 このウイルスは男女ともに感染するありふれたもので、感染した女性のうち、一部の人が子宮けいがんを発症するとされています。 国立がん研究センターがん対策研究所データサイエンス研究部の片野田耕太部長によりますと、ウイルスの感染はワクチンによって予防できるほか、感染からがんになるまでには10年以上かかるため、定期的な検診を受けることで早期に異変を見つけ、がんになるのを防げるといいます。 片野田部長 「HPVワクチンを打つことで、子宮けいがんの原因となるウイルス感染の予防ができる。安全性も確認されているので安心して受けてほしい」 「日本の子宮けいがんの検診受診率は40%以下。検診に抵抗がある人は多いと思うが、ウイルスは活性化したり落ち着いたりを繰り返すので、定期的な検診で子宮けい部の状態を調べることがすごく重要」 その上で、異変が見つかっても慌てず対応してほしいと話します。 片野田部長 「検診で異形成が見つかっても、すぐにがんになるわけじゃない。自身の状態をよく理解し、焦らずに主治医と治療方針を決めるのが良い」 これまで健康だったこともあり、周りからのアドバイスなども聞き流しがちだったという休井さん。