影山優佳、門脇麦が登壇『未来少年コナン』舞台化記念トークショー開催
5月12日(日) 東急プラザ原宿「ハラカド」にて、舞台『未来少年コナン』の演出・振付・美術を手掛けるインバル・ピントの創作の魅力を語るトークイベントが開催され、本作の宣伝美術のアートディレクターを務めたクリエイティブディレクターの千原徹也と本作に出演する影山優佳、門脇麦が登壇した。 【全ての画像】影山優佳、門脇麦トークショー写真 原作アニメ『未来少年コナン』は、宮崎駿が監督に抜擢され1978年4月放送されたテレビアニメーションシリーズで、最終戦争後の荒廃した地球を舞台に、恐れを知らない野生児コナンがなおも権力にしがみつく人間たちと戦う冒険アドベンチャー。鳥と心を通わせる能力を持つ少女や、様々な飛行メカ、異変を予知する虫の大群など、後に生み出される宮崎アニメへと受け継がれていく要素がつまった作品だ。 舞台化するのは、日本ではミュージカル『100万回生きたねこ』や村上春樹原作の『ねじまき鳥クロニクル』などを手掛けたインバル・ピント。そして、表現者として多様なジャンルで才能が光るダビッド・マンブッフが共に演出を担う。 本イベントのMCを務めるクリエイティブディレクターの千原は、『100万回生きたねこ』(2013年初演、2015年再演)で宣伝ビジュアルを担当し、「その世界観に魅了された一人」だと言う。 インバルのクリエーションの魅力を尋ねられると、影山は「機械なのに生き生きとした、そこに鼓動を感じられるような美術セット」、門脇は「インバルの作品に欠かせないのはダンサーの存在」「例えば『コナン』の劇中の砂漠のシーンでは砂漠をダンサーたちで表現しているのですが、実際に砂のセットを作るよりも、肉体がいかに雄弁ということが伝わってくるんです」と語った。 『ねじまき鳥クロニクル』に続いて今回も原作がある作品のクリエイションに際し、門脇は「舞台は原作のダイジェスト版では絶対にないと思っているので、インバルの作品はその原作のエッセンスをダンサーの肉体に移していくような感じ。美術もインバルなのでエッセンスが凝縮されている」とその魅力を表現。 初日に向けての意気込みを影山は「困難にひとりで立ち向かわなければならない状況や、自分ひとりの力ではどうしようもないことが起きてしまったりしたとき、私は正直いま稽古場で挫折してばかりなのですが、本番ではラナとして楽しんで、観客の皆さんに明日を生きるためのピースを届けたいです」、門脇は「記憶と心の両方にずしゃんと来る、人生でずっと残るような、インバルの作品にはそんな瞬間が必ずあると思います。ぜひインバル・ピントの世界に足を運んでいただければ」と語った。 <公演情報> 舞台『未来少年コナン』 【キャスト】 コナン:加藤清史郎 ラナ:影山優佳 ジムシー:成河 モンスリー:門脇麦 ダイス:宮尾俊太郎 ルーケほか:岡野一平 レプカ:今井朋彦 おじい・ラオ博士:椎名桔平 ■ダンサー(50音順) 川合ロン、笹本龍史、柴 一平、鈴木美奈子、皆川まゆむ、森井淳、黎霞、Rion Watley ■ミュージシャン トウヤマタケオ、佐藤公哉、中村大史、萱谷亮一/服部恵 原作:日本アニメーション制作『未来少年コナン』 (監督:宮崎駿 脚本:中野顕彰 胡桃哲 吉川惣司) 演出・振付・美術:インバル・ピント 演出:ダビッド・マンブッフ 脚本:伊藤靖朗 音楽:阿部海太郎 作詞:大崎清夏 <東京公演> 5月28日(火)~6月16日(日) 会場:東京芸術劇場 プレイハウス ※ツアー公演あり <ギャラリー概要> 日程: 5月14日(火)~5月23日(木) 会場: 「ハラカド」3F BABY THE COFFEE BREW CLUB内ギャラリールーム 入場料: 無料