通算１９アンダーで優勝し、カップを手に笑顔の竹田麗央。国内メジャー初制覇を果たした

　「女子ゴルフ・ソニー日本女子プロ選手権・最終日」（８日、かねひで喜瀬ＣＣ＝パー７２） 　竹田麗央（２１）＝ヤマエグループＨＤ＝が５バーディー、２ボギーの６９で回り、通算１９アンダーでメジャー初優勝を果たした。ゴルフ５レディースから２週連続優勝で、ツアー初優勝したシーズンでは１９８９年の小林浩美に並んで最多の６勝目を挙げた。初日から首位を守る完全優勝は、大会が８２年に４日間競技になってからは日本勢初で、８１年以前を含めると４人目。１打差まで猛追した山下美夢有を退け、記録ずくめの優勝を果たした。 　　◇　　◇ 　初優勝から破竹の勢いで積み上げた６勝目。プロ１年目、２年目はトップ１０入りが多くても優勝には届かなかったが、一度勝ってしまえばその後はとんとん拍子だ。その活躍を、妹のようにかわいがる先輩・小祝は喜ぶ。 　「ゴルフではライバルだけど、麗央ちゃんが活躍するのはうれしい」 　竹田が覚醒した要因について聞くと「う～ん、なんだろうなあ」と悩み出した。なぜなら「すごく飛ぶのに安定したゴルフをするので『そりゃあ勝つよな』みたいな感じです。（昨年まで）アプローチが苦手と言っていたけど、自分より全然うまいくらい」と、高い実力を信じて疑わなかったからだ。 　通算１１勝を誇る小祝も、１９年に初優勝を果たす以前は惜敗が多かった。プロ２年目の１８年にはトップ５が８回。殻を破るための答えは実にシンプル。「しっかり実力を付けて自信を持つしかない」。今の竹田の自信に満ちあふれた表情を見ると説得力が増した。（デイリースポーツゴルフ担当・中谷大志）