インドネシア東部で火山噴火 麓の村では捜索救助活動続く
クパン、インドネシア、11月5日 (AP) ― インドネシア東部のフローレス島で発生した一連の火山噴火から一夜明けた11月5日、火山灰に埋もれた麓の村では、くすぶるガレキや厚い泥をかき分けて、生存者の捜索がつづけられている。 レウォトビ・ラキラキ山は4日未明に噴火。濃い茶色の噴煙が上空2000メートルまで噴き上がり、高温の火山灰が麓の数カ村を襲い、カトリック修道院を含む家屋が全焼した。 火山性物質は火口から最大7キロメートルに達し、付近の村や町を火山れきで覆い、住民は避難を余儀なくされた。 インドネシア防災庁によると、ウーランギタン郡の6カ村とイレブラ郡の4カ村で、少なくとも1万人が噴火の影響を受けているという。 防災庁は当初死者10人と発表したが、9人に訂正した。 火山監視機関は、噴火がより頻繁になったため、4日の真夜中以降、火山の警戒レベルを最高の危険度に引き上げ、立ち入り禁止区域を半径7キロに拡大した。 同国の地質学機関によると、一連の噴火は火口内のマグマの閉塞による隠れたエネルギーの蓄積を引き起こし、検知可能な地震活動を減少させる一方で圧力を増大させたという。 レウォトビ・ラキラキ山は、東フローレス地区にある成層火山のひとつで、地元では夫婦山として知られている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)