ロッチ・コカド、ミシンのおかげで心が安定「ミシンができれば幸せ」「欲もなくなった」
――2024年も終盤になってきていますが、今年はどんな年になっていますか? 2022年にミシンを始めて、ただただ家で1人でやって、SNSで「こんなのできました」と報告していたら興味を持ってもらって、いろんなことに広がっていった年に。イベントにも呼んでもらい、いろんな人から声をかけてもらえた年でした。 ――ミシンを始めたことが芸人としてもプラスに。 「ミシンのことをしゃべって」とか「MCの人に何か作ってきて」とか、ミシンが1個のキャラみたいな感じになって助かっています。バラエティ番組でも、ミシンの話はほかの人がしないことなので、MCの方が興味を持って聞いてくれる感じがあります。 ――ミシンも芸の一つのような感じですね。 芸人を始めた頃は、コントをやったり、トークとか大喜利とか、そういうのが芸人の芸の部分だと思っていましたが、芸人の芸がすごく広がってきたなと感じます。ヒロシさんのキャンプもそうですし、今の時代はミシンをやっているというのも一個の芸なんだと。芸人という職業の人は、何でもいいから熱中してやっていたらそれが芸なるんだなと思いました。
相方が今年結婚 自身は「趣味と仕事でお腹いっぱい」
――とても充実した日々を送られていますが、結婚願望についてはいかがでしょうか。相方の中岡(創一)さんが今年結婚され、刺激を受けたりなんてことは……? 今は趣味と仕事でお腹いっぱいなんです。すごくいいお肉のステーキを食べなって言われて、絶対おいしいのはわかっているけど、お腹いっぱいの時は食べたくないですよね。そんな感じなのかなと(笑)。毎日充実していてやることがあって、お腹いっぱいなんです。 ――ミシンに出会う前はここまでお腹いっぱいな状態ではなく、結婚を考えたことも? その時はその時で仕事とかで充実していて、あまりそこは考えてなかったですね。 ――この先もお腹いっぱいの日々がずっと続きそうです。 でも、ミシンをやり始めたら、いろんな先輩から「子供いた方がいいよ。子供に服作るなんてすごく幸せなことやから」と言われます。 ――その言葉になびきましたか? 今はほかの人の子供のスタイとか作っていて、そこの気持ちよさも味わえているので。自分の子供となると特別な感情になるんだろうなと思いますが、今はやっぱりお腹いっぱいです(笑) ――最後にファンの方にメッセージをお願いします。 この本は、ミシンをやられてきた方にも、全くミシンに興味がなかった方にも楽しんでもらえるんじゃないかなと思っています。これでミシンを始めようと思ってくれたらうれしいですが、ミシンじゃなくても、自分に合うものは何かなと見つけようとしてくれるだけで、この本があってよかったなと思うので、いろんな方に読んでいただきたいです。 ■コカドケンタロウ 1978年8月8日生まれ、大阪府出身。2005年に中岡創一とお笑いコンビ・ロッチを結成。ツッコミ担当。2015年、『キングオブコント』で3位に。40歳から熱中できる趣味を探し求め、43歳でミシンに辿り着く。現在、NHK『土スタ』、NHKラジオ『さくらひなたロッチの伸びしろラジオ』でMCを務める。毎週月曜22時よりYouTube「ロッチナイト」を生配信中。
酒井青子