中国が拘束の米国人3人釈放、米は渡航勧告を緩和 長年の懸案終結
Simon Lewis Trevor Hunnicutt [ワシントン 27日 ロイター] - 米ホワイトハウスは27日、米国側が不当に拘束されていると主張していた米国人3人を中国が釈放したと発表した。この問題は、長期にわたり両国間の外交上の懸案となっていた。 米政府は同日、中国側が求めていた中国への渡航注意勧告の緩和を発表した。 釈放されたのは、麻薬関連やスパイの罪などで有罪判決を受けていたマーク・スワイダン氏、カイ・リー氏、ジョン・レオン氏。国家安全保障会議は声明で、3人の釈放は中国で不当に拘束されていた米国人全員が解放されたことを意味するとした。 ポリティコは、米国で拘束されている中国人数人も釈放される見通しだと報じた。 米当局者によると、バイデン大統領はペルーで今月開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)会合で中国の習近平国家主席と会談した際、3人の返還を強く求めたという。 バイデン氏と習氏はここ数カ月、電話会談や会合を通じて緊張緩和に努めている。 中国本土への渡航者に対する米国の注意勧告は、レベル3からレベル2に引き下げられた。ただ、依然として中国にいる米国民は「法の下で公正かつ透明性の高い扱いを経ずに尋問や拘留を受ける可能性がある」と警告している。 ワシントンの中国大使館はコメントを控えた。中国政府は、こうした事案は法律に基づいて扱われているとした。