次世代育成や防災で連携 市とファーストリテイリングが包括協定結ぶ【宇部】
宇部市は16日、ユニクロやジーユーなどの衣料品ブランドを世界中で展開するファーストリテイリング(柳井正社長、本社山口市佐山)と包括的連携協定を締結した。市を創業地とする縁で協定の締結が実現。地元就職や雇用の促進、地域の活性化や防災に関する分野で協力していく。 同社は、中央町2丁目で紳士服店を営んでいた前身の小郡商事が1949年に開業したことがスタート。現在は世界最高のグローバルブランド企業に成長し、新しい価値を持った衣料品を世界中に提供している。県内の自治体と協定を結ぶのは、本社のある山口市に続いて2カ所目。 協定締結による連携事項には▽次世代育成・地域社会の活性化▽地域防災と安心・安全▽社会的に弱い立場にいる人の自立支援活動▽地元就職・雇用促進▽同社が所有する施設の地域開放-に関する五つを掲げた。 締結式は市役所であり、篠﨑圭二市長と同社グループ執行役員で山口本社責任者の大笘直樹さんが、協定書に署名した。 篠﨑市長は「地域防災や次世代育成など、さまざまな事業で連携を図り、意欲とにぎわいにあふれるまちづくりを一緒に推進していきたい」とあいさつ。大笘さんは「ユニクロのブランドは宇部からスタートし、この地に会社発展の原型があるので、まちのためにできることをしたい。地域を活性化し、市民の暮らしをより豊かにできるように、市と共に取り組んでいく」と述べた。