「妊婦さんってこんなに大変なの?」ピジョンが中学生に「赤ちゃんを知る授業」を展開する理由
育児用品やマタニティ用品、介護用品、保育サービスなどを手掛けるピジョン。 同社は、赤ちゃんにやさしい未来の実現を目指し、中学生を対象に「赤ちゃんを知る授業─赤ちゃんにやさしい未来のために─」(以下、赤ちゃんを知る授業)を提供している。 【全画像をみる】「妊婦さんってこんなに大変なの?」ピジョンが中学生に「赤ちゃんを知る授業」を展開する理由 今回は、私立かえつ有明中学校(東京都江東区)の3年生に向けて行われた「赤ちゃんを知る授業」の様子をレポート。また、ピジョンが育児の“早期教育”を手掛ける背景や狙いに迫る。
赤ちゃんへの興味関心を引き出す
授業は、赤ちゃんに60年以上向き合ってきたピジョンの知見を元に、新生児や乳幼児の知識を学ぶことからスタート。 赤ちゃんだった頃の印象的なエピソードを共有する「赤ちゃんだった頃を振り返ってみよう」、成長過程を学ぶ「赤ちゃんの人形を抱っこしてみよう」、特徴や行動の意味を理解する「赤ちゃんの行動について考えてみよう!」など、生徒との意見交換を交えながら生命の尊さを学んでいった。 「赤ちゃんの人形を抱っこしてみよう」では、0.2mmの受精卵から3000gの新生児まで、月齢別の赤ちゃん人形が登場。生徒の関心が集まった。 その後、赤ちゃん人形(実際の赤ちゃんの月齢にあわせた重さ)の抱っこ体験が始まると、「重い……」「どうすればいいの?」と困惑する姿や、正しい抱っこの仕方を生徒同士で教え合う様子が見られた。
「妊娠さんってこんなに大変なんだ」
授業後半は、2種の体験プログラムとグループワークを実施。 1つ目の体験は「妊婦さんになってみよう」。妊娠8~9カ月の重さを課したジャケットを着用し、妊婦が日常生活で何に不便を感じるのかを疑似体験する。 体験した生徒は「一番不便だったのは、お腹で下が見えないこと。靴下を履くのも難しそう。(自分の)お母さんもすごく大変だったと思う」と感想を吐露。 2つ目の体験は「ベビーカーを押してみよう」だ。赤ちゃん人形を乗せたベビーカーを恐る恐る押しながら、教室や廊下の狭い通路を通り抜ける。 「荷物や付属品あったらもっと重いはず。ママさんは特に、押すのも持ち上げるのも大変そうだと思いました」と、気づきを語った。