限られた時間を価値ある人生に変える「たった1つの選択」
韓国で50万部の超ロングセラー、韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、中高生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。いま、再燃している『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。 今回は、本書と、最新刊『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』の共通点を紐解きながら、勉強で人生の活路を見出した2人の成功者からの学びを抽出します。今話題の本の魅力に迫る!(構成/ダイヤモンド社武井康一郎) ● 限られた時間をより価値あるものにする 「時間」について反響が多かったので、今回は少し深堀りいたします。 時間だけは誰にでも平等――「誰かに言われた」「本を読んだら書いてあった」「先生が話していた」……きっかけは人それぞれですが、この言葉に触れたことのある人は多いでしょう。 一方で、「人は必ず死ぬ」という事実もつい忘れがちですが、変えようのないものです。人は自分の人生が有限であることをよく忘れます。小さい頃は、17時のチャイムで帰宅し、「また明日、遊べばいいや」と明日が来ることを疑いませんでした。 『勉強が面白くなる瞬間』では、韓国のテレビで放映された「人生で後悔していること」を年代別に紹介しています。10代から40代の1位が「勉強しておけばよかった」でした。1位ではなくとも、70代までの男女が「勉強しておけばよかった」「勉強したかったのに」と勉強にまつわる後悔を挙げています。 『勉強が面白くなる瞬間』では、クロノスとカイロスというギリシャ語を紹介しています。クロノスとは「流れる時間」。カイロスは「自分の存在の意味を感じる決定的時間」です。 ぼんやりとして何となく日々を過ごしていると、人生はクロノスで埋められていきます。(中略)そして、ふと人生を振り返ってみたときに、自分の人生が無意味な瞬間の連続だったことに気づくのです。きっと深く後悔し、自分自身に失望することでしょう。 ――『勉強が面白くなる瞬間』より 著者は、「何となく時間を送るのではなく、明晰な精神を持って生きる」ことをと読者に訴えかけています。『たった一度でもすべてをかけたことがあるか』著者は、「短い人生、自分にとって重要なことと重要でないことを区別する必要があります。優先順位を定め、限られた時間をより価値あるものにすべきです」とも言います。 大事なことは、自分が望む人生を生きたいと考えることです。クロノスではなく、カイロスにどう変えていくか、どんな選択をすれば今を輝かせることができるのか、考えましょう。あなたの人生は、時間の集合体。今の積み重ねがあなたの人生になる。死ぬ間際になって後悔しない選択をいまできるのです。
パク・ソンヒョク/吉川 南