孫への「お小遣い」は月にいくらが平均的? 可愛いのでついついあげすぎてしまいます…。
「初孫は子より可愛い」といった日本のことわざにもある通り、孫は大変愛しい存在のようです。シニア層の中には、毎月孫へお小遣いをあげている人もいることでしょう。 孫の喜ぶ顔見たさに、ついあげすぎてしまうこともあるかもしれません。孫へのお小遣いは、平均でどれくらいの金額が妥当なのでしょうか。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
シニア層は平均で孫にお小遣いをいくらあげているのか
日本新聞協会広告委員会の「2015年全国メディア接触・評価調査」によると、シニア層(60~70代)が孫のために支出した金額は平均13万円とのことです。なお、「孫のために支出した金額」のことを「孫消費」と呼ぶそうです。 「孫消費」にはお小遣いだけではなく、プレゼントをあげることや一緒に食事に行き、孫の代金を支払ってあげることなども全て含まれます。このことを加味すると、祖父母から孫へのお小遣いは1ヶ月に約5000円~1万円程度が平均的と考えることができそうです。
孫へのお小遣いが年間110万円を超える場合は要注意
孫が可愛いがために、つい財布の紐を緩めてお小遣いをあげてしまうこともあるでしょう。比較的高額なお小遣いを年に数回あげるというケースもあれば、額は平均的であってもしょっちゅうあげるというケースもあると考えられます。 また近年はプログラミング教育が導入された関係でスクール代が発生したり、孫が推し活をしていたりなどして、昔と比べて孫の教育や趣味にお金がかかっている可能性があります。よって、孫からお小遣いをねだられる機会も昔より増えているのかもしれません。 納得したうえでお小遣いをあげるのは問題ありませんが、お小遣いの総額が年間110万円を超える場合は贈与税が発生することもあるため、注意が必要です。
孫をサポートする方法はお小遣い以外にも色々ある
自分が経済的に余裕がある場合、なんとしてでも孫にお小遣いをあげたい、と考える人もいるかもしれません。しかし、孫をサポートする方法は金銭を直接渡すお小遣い以外にも、さまざまな方法があります。 ■プレゼントや一緒に食事をする、レジャーなどの体験に連れて行く 例えばプログラミングのテキストを孫と一緒に選んでプレゼントしたり、孫の好きな推しのグッズをプレゼントしたりするのはいかがでしょうか。孫の推しのことを調べる過程で、若者の文化や感性を吸収できる機会になるかもしれません。一緒に食事をすることも、孫にとっては嬉しい思い出になるでしょう。 あるいは、孫が体験したがっているレジャーに連れて行くということもできます。以上の通り、孫をサポートするには、金銭をお小遣いとして直接渡す以外にもさまざまな方法があります。 ■教育資金の一括贈与 令和8年3月31日までではありますが、教育資金に充てるため金融機関と教育資金管理契約を締結し、直系尊属(祖父母など)から孫へ金銭等の贈与がなされた場合、1500万円までの贈与税が基本的に非課税となります。経済的な心配をさせず、孫に好きな勉強をさせてあげたい、と考える場合は教育資金の一括贈与といった方法をとることも可能です。