首相、中国のTPP加盟に慎重 「貿易慣行などに厳しい目も」
岸田文雄首相は9日の衆院予算委員会で、中国の環太平洋連携協定(TPP)加盟に慎重な考えを明らかにした。「中国の貿易慣行やビジネス環境に、厳しい目が注がれている部分もある」と指摘した。 加盟申請している中国について、首相は「高いレベルを満たし続ける意図と能力があるかどうか、見極める必要がある」と強調。「戦略的観点や国民の理解も踏まえながら対応を判断する」と答弁した。 質問した立憲民主党の太栄志氏は、中国のTPP加盟が安定した日中関係に資するとの見方に立ち「わが国はしっかり(中国を)後押しすべきだ」と訴えた。 中国側は、TPPのルールを順守する自信と能力があるとしている。