掛布雅之氏 完封リレーで光った3番手・石井大智 盤石のブルペン形成へ大きな存在になる
◆JERAセ・リーグ 阪神1―0ヤクルト(18日・甲子園) 5投手の完封リレーは今季初登板の先発・ビーズリーも素晴らしかったが、それ以上に3番手の石井のマウンドが光った。 5回無失点のビーズリーを余力十分の72球で降ろし、岡田監督が2番手で送り込んだのは桐敷だった。ブルペンの序列では岩崎、ゲラに次ぐ3番手の存在で、本来なら7回を任せたいところ。だが、あえて先に6回から投入し、3番・長岡からの好打順となる7回を石井に任せた。1軍再昇格後の3試合で打者10人に8奪三振の調子の良さを買ってのもの。 ベンチの期待通りに1イニングを2奪三振の3者凡退。村上もストレートで力勝ちの二ゴロだった。身長175センチの割にはストレートに角度があり、初速と終速の差が小さい。変化球も多彩で抜群の安定感だ。 チームはここまで41試合でゲラが20試合、岩崎、桐敷がともに19試合と3人の登板過多が懸念材料となっている。石井が勝利の方程式に加われば、3人の負担を減らすことができる。得点力不足に苦労しているなか、このブルペン陣は連覇の命綱となる。(スポーツ報知評論家・掛布 雅之)
報知新聞社