自民・国民民主、週内に政策協議 首相は11日に玉木代表と会談
自民党の小野寺五典、国民民主党の浜口誠両政調会長は5日、国会内で会談し、週内に政策協議を開始する方針で一致した。石破茂首相(自民総裁)が、物価高などを受けて月内の策定を目指す経済対策について優先的に協議する。また、自民は首相が11日に国民民主の玉木雄一郎代表と会談すると発表した。 【一覧でみる】連合政権のあり方メリットとデメリット 小野寺氏は会談後、記者団の取材に「『もっとしっかり各党の意見を聞いて政策を進めよ』というのが(衆院選での)民意だ」と述べ、国民民主の意見を取り入れる考えを示した。国民民主が主張する年収103万円を超えると所得税が課される「103万円の壁」の見直しに関しては両党の税制調査会幹部も交えて議論を行う。浜口氏は公明党の岡本三成政調会長とも国会内で会談した。 首相は5日の自民役員会で「公明との連立政権を軸に、国民民主などと政策協議を進めなければならない」と指示した。首相は11日に玉木氏と立憲民主党の野田佳彦代表とそれぞれ会談。10日には日本維新の会の馬場伸幸代表とも会談する。 一方、玉木氏は5日、国会内で野田氏と会談した。野田氏が「103万円の壁」の見直しに向けて協力する考えを伝えたほか、政治資金規正法の再改正に向けて協力することでも一致した。 これに先立ち、立民、維新、国民民主、共産4党の国対委員長も会談し、自民派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を受けた政治改革の実現のための協力を確認した。 衆院選を受けた特別国会に関し、林芳正官房長官は5日、衆院の与野党各会派の協議会と参院議院運営委員会理事会に出席し、11日召集とする日程を伝えた。同日に首相指名選挙が行われ、石破首相が選出される見通し。会期中には体調不良を理由に辞任する尾辻秀久参院議長の後任が選ばれ、自民は関口昌一参院議員会長を推す方向だ。