“補償なし”はお買い得?「Cランク」で移籍したFA戦士(6)大型4年契約も”非情宣告”
プロ野球のストーブリーグで大きな話題となるのが、フリーエージェント(FA)戦線だ。FA権を行使した選手は、所属球団内の年俸順でランク付け。日本人選手上位3人がAランク、4~10位までがBランク、それ以下はCランクと位置付けられる。移籍時に金銭や人的補償が伴うA・Bランクの選手に対し、近年は補償なしで獲得可能なCランクの選手の需要が高まっている。今回は、CランクでFA移籍した選手を紹介したい。
福田秀平
FA宣言の際には争奪戦が繰り広げられた福田秀平は、移籍先でけがに苦しみ、期待に応えることはできなかった。 多摩大聖ヶ丘高から2006年高校生ドラフト1巡目で福岡ソフトバンクホークスから指名を受け、プロ入り。入団時は内野手だったが、外野手登録に変更された2011年をきっかけに一軍の重要戦力となり、同年は打率.252(規定未満)、22盗塁をマークした。 度重なる故障と選手層の厚さから規定打席に到達したシーズンはなかったが、走攻守三拍子揃ったバイプレーヤーとして、ソフトバンクの黄金期を支えた。 2019年オフに国内FA権を行使すると、残留オファーを出したソフトバンクの他、5球団が獲得に名乗りを挙げる争奪戦となった。交渉の末、千葉ロッテマリーンズと4年契約を締結。 移籍1年目は開幕スタメンの座を掴むも、2度の故障離脱で62試合出場、打率.216、5本塁打という成績に終わった。 翌2021年もけがの影響が尾を引き、わずか4試合の出場にとどまった。2022年は夏場に一軍昇格を果たすも、守備機会で負傷交代。そのままシーズンを棒に振ると、昨季も目立った活躍はできず。オフには戦力外通告を受け、選手生命の岐路に立たされている。
ベースボールチャンネル編集部