エアドロップ関連ポイントの市場創設を目指すスタートアップ
多くの分散型金融(DeFi)やWeb3プロジェクトで配布されるロイヤルティポイントのトークン化インフラを開発するスタートアップ、ルンペル・ラボが、ドラゴンフライやバリアントといったベンチャーキャピタルの大物からの支援を得て、ステルスモード(自社の製品やサービスを公表しないで注目を避けて事業を進める状態)から脱却した。 ユーザーの行動にインセンティブを与え、アーリーアダプターに報酬を与えるために、多くの場合、トークンのエアドロップを約束してロイヤルティポイントを配布することは、近年の暗号資産(仮想通貨)業界ではお決まりの戦略となっている。 最近のエアドロップの50%近くがポイント保有者に配布されており、NFTマーケットプレイスのブラー(Blur)やエセナ(Ethena)のUSDeステーブルコインのようなプロジェクトの急速な普及がポイントプログラムの力を示す顕著な例となっている。 暗号資産のエアドロップとは、特定のブロックチェーンネットワークに参加するユーザーに無料のトークンやコインを配布することを指す。 この戦略は、ユーザーがプロジェクトに参加するインセンティブを与え、新規ユーザーを引き付け、コミュニティーのエンゲージメントを高めるために、暗号資産企業によってしばしば使用される。 様々なプロジェクトが、ポイントプログラムの活用による成長の加速によってもたらされる真の価値を目の当たりにしてきた一方で、約束が守られなかったり、エアドロップやポイントプログラムからの支払いがユーザーが期待したよりもはるかに少なかったりすることに関する問題もあったと、MakerDAOの元開発者で、ルンペル・ラボのCEOであるケントン・プレスコット氏は述べている。 プレスコット氏によれば一方で、これらのプロジェクトにもっとエクスポージャーを得たいが、それを得る方法がないユーザーもいる。 ポイントエクスポージャーの取引をめぐる既存の試みから教訓を学びつつ、より良い資本効率、より深い流動性、価格発見を実現するより正式なセカンダリーマーケットプレイスを作り出す必要があると、プレスコット氏は語り、次のように続けた。 「ポイントを効果的に移転し、取引する力がないことに起因する問題が存在する。資本効率、深い流動性、価格発見を備えたセカンダリーマーケットプレイスは、これらの問題を同時に解決する」 ルンペルには独自のポイントプログラムがあり、9月中旬に稼動する予定だ。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:ルンペル・ラボ共同創業者兼CTOのジョシュ・レヴァイン氏と共同創業者兼CEOのケントン・プレスコット氏(Rumpel Labs)|原文:Crypto Startup Backed by Likes of Dragonfly Aims to Create Market to Trade Airdrop-Related Points
CoinDesk Japan 編集部