柳葉敏郎、『踊る大捜査線』の仲間たちへの思い明かす
警視庁官房審議官・沖田役の真矢とは共演シーンがないため、衣装合わせでの再会も考えたというが、スケジュールがあわず断念。「お会いできなかったのは非常に残念なんですけど、出てくださったのは本当に感謝です」と柳葉。映画2作目『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』で室井と敵対するポジションにいた沖田だったが、以降は室井に協力するようになっていく。「沖田もいろいろなものを食らいながら、いまあの地位にいる。ある程度うまく立ち回らないと、それは無理なんです。じゃあ、そこで何をするのか。室井ができなかったことを、彼女と新城がやってくれるのかもしれない。他力本願になっちゃいますけど、きっと室井には2人に託したという思いがあるんだろうと思います。でも、それをゴリ押しはしない男ですよね。2人とも、室井の思いはしかと受け止めてくれてると思います」と語った。
そして、秋田県警本部長となった新城を演じる筧には「役者としてやられっぱなしです」という。映画1作目『踊る大捜査線 THE MOVIE』で、新城につめられた室井が紙コップを握りつぶす名場面が、本広克行監督に柳葉が提案したシーンだったことは有名な話だが「筧くんのお芝居があってこそでした」と柳葉は述懐。「室井を敵視するあのキャラを最初に作ってきた筧くんに頭が下がりました。彼が登場するシーンは、中途半端な気持ちでは絶対やっちゃいけないと思っています。もちろん、ほかをいい加減にやってるわけじゃないですよ」と笑った。 筧と新城は、柳葉にとっては気持ちを引き締めてくれる相手なのだそう。「『生き続ける者』の新城を見送るシーンは、もう室井は涙でいっぱいです。画として出ないと思いますけどね。筧くんに対してと、新城に対してと両方の思いがあって、感謝の涙でした」と感動を言葉にする。「新城からは直球を投げられてますから、それをどうやって打ち返そうかという攻防の日々でした。確実に室井にプラスになっているし、室井はそれによって育てられたところもあると思います。ですから、室井を気に入ってくださってるみなさんは、新城に感謝してください(笑)」