柳葉敏郎、『踊る大捜査線』の仲間たちへの思い明かす
社会現象を巻き起こした「踊るプロジェクト」12年ぶりの新作映画『室井慎次 敗れざる者』が公開された。柳葉敏郎演じる室井慎次の生きざまを描く今作は、彼の故郷・秋田が舞台だが、そこに『踊る大捜査線』シリーズのレギュラーキャストが参戦。柳葉は彼らに「室井への思いをしっかり持っていてくださっていた。非常にありがたいです」と感謝の意をささげている。※以下、映画のネタバレがあります。 眉間!柳葉敏郎【インタビューカット集】 「みなさん、撮影現場で会ったのが久しぶりの対面でした。みなさんの第一声は、ほぼ『室井さんだ!』でしたね」と柳葉は笑う。「久しぶりです!」とハグを交わしたのは、緒方薫役の甲本雅裕、森下孝治役の遠山俊也、そして新城賢太郎役の筧利夫。沖田仁美役の真矢ミキも登場しているが、残念ながら共演シーンはなかった。
湾岸署の立ち番警官だった緒方は、今作で室井のトレードマークともいうべきヘリコプターから降りてくるというシーンを担う。しかも捜査一課の刑事に昇進している。室井の後継者的位置づけもあるかと思われるそれを、柳葉は「そういうのが『踊る』の世界観なんでしょうね」と感慨深げに語りつつ、「『もっとカッコよくヘリから降りて来いよ』と思いました。それが甲本くんなんですけど」と笑う。さらに、緒方の独特の走り方を見せた甲本は「リハーサルから全力で走っちゃって。『無理すんなよ、甲本くん。お互い年なんだからさ』『そうですよね』って言ってるそばから、足を痛めちゃいました(笑)。大変でしたよ」と撮影の裏話を明かした。
同じく湾岸署の立ち番を務め、室井と同じ秋田出身だとあこがれを語っていた森下は、いつか一緒にきりたんぽ鍋をつつこうと室井に言われていた。今作で再会した際、室井がそれを覚えていたことに感激しており、「遠山くんは、気持ちが入っていたんでしょうね、気のせいかちょっと涙ぐんでました。でも、それでオッケーなシーンだったのでね」と柳葉は証言。「甲本くんも遠山くんも、室井の映画に参加してくれて、とてもうれしかったです」と語った。