【KADOKAWAサイバー攻撃】N高・S高生徒の個人情報流出の懸念について保護者に注意喚起
サイバー攻撃を発端とする個人情報流出に揺れているKADOKAWAグループが7月2日、傘下のN高等学校・S高等学校において、在校生の保護者向けに情報流出の可能性に関する注意喚起の文書を配信していたことがわかった。 メッセージのタイトルは「【N/S高】KADOKAWAグループに対するサイバー攻撃に関するご報告」。メールを通じて、7月2日午後2時ごろに配信した。 (7月3日 10:50更新 KADOKAWAはN高など角川ドワンゴ学園の在校生や卒業生、保護者などの個人情報について流出した可能性が高いと公表、謝罪しました) KADOKAWAをめぐっては、既報の通りサイバー攻撃の犯人グループが不正に入手したデータを「人質」として身代金を要求していることがわかっている。 犯人グループが指定した6月末の支払い期日を過ぎたことから、7月1日以降、ダークウェブなどを通じて一部の情報流出が始まっているとされる。 ■参考記事:デッドライン迎えたKADOKAWA「サイバー攻撃」。流出した内部文書、ユーザーが今できる3つのこと X(旧Twitter)などのSNS上では流出したデータの中には、N高・S高の生徒に関するデータも含まれているとの投稿が多数見られることから、KADOKAWAが注意喚起に動いた形だ。 KADOKAWAはメール文書のなかで、 「SNS上では、同組織の主張内容に学校法人角川ドワンゴ学園が保有する生徒個人情報が含まれるのではないかとのコメントが散見されております。(中略)追って株式会社KADOKAWAから発表があるため、ご心配をおかけして申し訳ございませんが、公式の発表をお待ちいただきますよう、お願いいたします」 としており、生徒の個人情報の流出の有無とその範囲について、事実関係の確認を急いでいる。 メールの全文は次の通り。 【N/S高】KADOKAWAグループに対するサイバー攻撃に関するご報告 在校生、卒業生ならびに保護者の皆様 KADOKAWAグループがランサムウェア含む大規模なサイバー攻撃を受けた事案につきまして、学校法人角川ドワンゴ学園に関連する可能性のある内容を速報としてご報告いたします。 当該ランサムウェア攻撃を行なったとされる組織が、KADOKAWAグループの保有するデータセンター内の情報を流出させたと主張しており、SNS上では、同組織の主張内容に学校法人角川ドワンゴ学園が保有する生徒個人情報が含まれるのではないかとのコメントが散見されております。 本件に関しましては、現在株式会社KADOKAWAおよび株式会社ドワンゴで事実関係と影響範囲を調査中です。 追って株式会社KADOKAWAから発表があるため、ご心配をおかけして申し訳ございませんが、公式の発表をお待ちいただきますよう、お願いいたします。 生徒および保護者の皆様には、多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
伊藤 有/Tamotsu Ito