【特集】家族と戦国武将を愛するアメリカ外交官に密着!相手の立場に立ち、粘り強く、理解を深める…日米の“食の懸け橋”となり奮闘する日々
アレックスさんがランチに持ってきたお弁当の中にも、“外交官の仕事”が詰まっています。 (アレックスさん) 「昨日の夜の残り物なんですけど。豚のミンチ(アメリカ産)が入ったドライカレーと、ブロッコリー(エクアドル産)、あと白ご飯(日本産)です。こういう仕事をしていると、食材の原産地を見る癖があります。どこの国が日本に何を送っているか知らないと、なかなか仕事ができないので」
外交官として“日米の商談の懸け橋”に
2023年3月9日、約60の国や地域が参加した食の見本市「FOODEX JAPAN 2023」が4年ぶりに開催され、日本内外から訪れた多くの食品バイヤーが、来場者と商談を繰り広げていました。 アメリカからは、約40のブースが出展。“食の世界”は日々変化しているため、アレックスさんはアメリカの出展者と直接話をして、最新の情報を得るようにしています。アレックスさんは、ナッツの出展者と話していました。 (アレックスさん) 「どこで生産されたものですか?」 (ナッツの出展者) 「ミシシッピ州です。特に力を入れているのが、このピーカンナッツです。農薬も化学肥料も全く使用していません。日本のスーパーなど小売店でも販売していきたいです」 (アレックスさん) 「西日本で展開する予定があれば、バイヤーの紹介などサポートしますよ」
飲料の出展者と話す日本人女性の隣に、アレックスさんの姿がありました。女性が話す日本語を英語に、出展者が話す英語を日本語に訳し、自分の経験も交えながら説明して、手助けします。時には、“仕入れる側”の日本企業の相談に乗ることもあるのです。 (アレックスさんが相談に乗った来場者) 「言葉の面もそうですけど、コミュニケーションの取り方が、すごくありがたいなと思って。頼もしく、いろいろ紹介していただけて。自分一人だったら、ああいう形で何社も一気に見ていくというのは、難しかったかなと思います」
アレックスさんは、アメリカ産の食材がどうやって使われているのか、確認することも怠りません。この日訪れたのは、2022年12月、東京駅構内にできたお菓子のお店です。
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