【ボートレース】20代の内に結果を残したかったし、残せるとも思っていました / 松山将吾インタビュー
近況
今の状況は、調子とか成績で考えると、決していいとは言えないんですけど、課題が明確になったので飛躍のチャンスという感触があるんですよね。以前はただガムシャラにやっていただけでした。でも今は課題に気づけた分だけ、ガムシャラなままよりも良かったんじゃないかと思っています。 【ボートレース】松山将吾プロフィール 明確になった課題というのは、大まかに言うとスタートと道中の走り方に関することです。それまでも全体的にレベルアップしなきゃいけないという気持ちはずっとあったんですが、ぼんやりしていたんですよね。それでいろいろと手を出したものの、手応えがなかったというか…。 それが3月の宮島MB大賞から次の福岡、そして唐津ダイヤモンドカップの3節で、スタートと道中の走り方の部分が大きく足りないということに気づいたんです。そこから改善しようという意識で取り組んでいて、それができたら上の舞台に行っても面白いんじゃないかなって…。今は何が自分にとっての正解なのかを探りながら、少しずつ変えていってるところです。 GⅡの優勝戦や唐津のGIの予選道中で走りながら、今自分が考えていることが噛み合えば、もう少し上の順位で準優に乗れただろうと感じましたし、自分が大きく変われるんじゃないかって感覚が得られました。 具体的に言うと?スタートに関しては質ですね。タイミングよりも質。そして道中については駆け引きです。これまではGIだと簡単に道中でさばかれていました。もっと走る位置を意識して、逆に自分がさばけるように…。ちょっとした考えの違いなんですけど、なんとなくやっていたことを、きちんと頭の中で考えるようになった感じです。 これまでは滋賀の先輩で言ったら馬場貴也さんのようなかっこいいターンに憧れて、外見というか見てくれの部分だけをマネしようとしていた自分がいたわけですよ。それだけだと勝ちにはつながらないんですよね(苦笑)。
宮島MB大賞でGⅡ優出
基本的には展示タイムは出ない方なんですけど、あの節は展示タイムから良かったです。2節前に萩原秀人さんが乗って大きく叩き変えられていたプロペラで、自分がやったことないような形だったんですよね。それまでの自分なら乗り心地が悪くなりそうだからと避けてきた形でした。 そういう形が得意な下條雄太郎さんに節間ずっと調整を相談しながらやっていたら、伸びながら乗りづらさもないという状態に仕上がっていきました。あれは不思議な感覚でしたね。 ただ、その後にその形に叩いたからといって、同じように仕上がるということはまだないんですけど、それまで自分がだいぶ型にはまっていたなって思いました。もっと飛び出してもいいんじゃないかなって。