日本シリーズMVPのDeNA・桑原将志、5試合連続打点の新記録 石井コーチ「辛抱してコツコツやってきた結果」
◇3日 SMBC日本シリーズ第6戦 DeNA11―2ソフトバンク(横浜スタジアム) ◆筒香、お立ち台で絶叫&劇弾にのけぞる牧【写真複数】 ハマの「新シリーズ男」が暴れまくった。DeNAを26年ぶりの日本一に導いた立役者は桑原将志外野手だ。2回に筒香の先制ソロで沸いた後だった。2死二、三塁で2点適時打。ソフトバンクの先発・有原の変化球を仕留め、勢いは一気に加速した。この一打で日本シリーズ新記録の5試合連続打点を樹立。今シリーズのMVPに輝いた。 「目の前の一戦一戦、必死にチームを引っ張っていく強い気持ちがありました。みんなと共に日本一をとれて本当にうれしいです」と声を弾ませた。 リードオフマンとして絶大な存在感を放った。最終決戦では1回の先頭打者として三遊間へのゴロで一塁にヘッドスライディング。この内野安打を含む3安打の猛打ショーだ。振り返れば第3戦では中堅への飛球をダイビングキャッチした。プロ13年目の31歳が攻守で闘志を体現した。 同じ顔合わせとなった7年前の日本シリーズは6試合で打率1割5分4厘と振るわなかった。一転して今シリーズは6試合で12安打9打点、打率4割4分4厘と爆上がりだ。 陽気なムードメーカーは試合に出られない時期も地道なトレーニングを怠らなかった。石井チーフ打撃兼走塁兼一塁ベースコーチが「辛抱してコツコツやってきた結果が短期決戦の大事なところで出ている」と目を細める姿勢。たゆまぬ努力が、大舞台での勝負強さの源になった。
中日スポーツ