熱海発のクラフトジンお披露目 地元原料使い市内蒸溜所で製造
バー併設のクラフトジン蒸溜所「SEACLIFE(シークリフ)熱海蒸溜所」(熱海市清水町)を経営する「シークリフ・スピリッツ」が10月29日、初のオリジナルジンの販売を始めた。(熱海経済新聞) 【写真】熱海や伊豆の原料を使ったジン「シークリフスタンダード」(関連画像3枚) 6月、起雲閣(昭和町)近くに同蒸溜所を開設した同社。販売を始めたのは、熱海や伊豆の原料を使ったジン「シークリフスタンダード」で、酒類製造免許を取得した8月から、ドイツ製オーダーメード品の蒸溜機で製造を始めた。当初は9月の販売開始を目指していたが、納得できる味を完成させたいと、1カ月ほど遅れての開始となった。 「海に育まれ、海に還(かえ)る」をテーマに掲げた同商品には、地元産の食材も使った。使ったのは、下田の白浜神社で採取したビャクシンや熱海特産ダイダイをはじめ、レモン、ハーブ、ハバノリなど。21種類の原料を使う。同社社長の釜谷道夫さんは「熱海や伊豆の海や土地の力を借り、地域の人が大切に育てた素材を生かして完成することができた」と話す。 ボトルと栓は、いずれもガラス製。透明感の演出と併せ再利用のしやすさにも配慮したという。ラベルには熱海の地図をデザイン。熱海発をアピールする。 商品は、同醸造所とホームページで販売するほか、市内の酒店での取り扱いも予定する。アルコール度数は45度。価格は500ミリリットル入りで5,940円。500本製造し、既に半数ほどを予約で売ったという。売り上げ高の1%を自然環境保護団体への寄付に充てる。 今後は、期間限定商品の開発、飲食店からのOEMの受注、原料の収穫体験イベントなども計画する。釜谷さんは「味、デザイン両方にこだわり、美酒を追求していきたい」と力を込める。 併設のバーでもカクテルで提供する。バーの営業時間は17時~24時。月曜定休。
みんなの経済新聞ネットワーク