“軽トラック”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
元トラックドライバーの軽トラ愛
軽トラック(以下、愛を込めて「軽トラ」と呼びたい)、それは日本の原風景であり、働く車の象徴だ。 【画像】アリ?ナシ? これが軽トラの「ミニカー」です(計22枚) 農家の新鮮野菜を市場へ運び、町工場の部品を配送し、建設現場に資材を届ける。日本の至るところで活躍するこの小さな車両は、日本の自動車技術の結晶でもある。 軽トラは日本の産業を支え、人々の生活を豊かにする“小さな巨人”なのだ。筆者(島崎敢、心理学者)は元トラックドライバーで、大型トラックやトレーラーも乗りこなしてきたが、それでも車のなかで軽トラが 「最強に楽しい」 と思っている。コンパクトな車体でたくましく働く姿はまさに「やばい!」の一言。その愛らしさと力強さに心を打たれずにはいられない。 本稿では、筆者が軽トラを「やばい!」と思うポイントについて、興奮のあまり支離滅裂気味に解説していく。一般の人には縁遠い存在かもしれないが、軽トラの魅力を知れば誰もがそのとりこになること必至だ。さあ、軽トラワールドの扉を開こう!
やばいポイント1「潔さ」
軽トラは荷物を運ぶことに特化している。 ・通勤 ・家族旅行 ・デート にも使えて荷物が載ってラグジュアリー、という具合にたくさんのウサギを追いすぎたために中途半端になってしまっている他の車たちを尻目に、今日も軽トラは 「荷物を運ぶ」 というたったひとつの目的のためにひた走る。1本芯の通ったその究極の機能美からは、気高さすら感じる。
やばいポイント2「全開の快感」
気軽にアクセルを全開にできるのも軽トラの魅力だ。 高性能なスポーツカーを全開にしたら、あっという間にスピードの出しすぎで道交法違反になってしまう。しかし軽トラなら、全開でも大した速度が出ない。 大したドライビングテクニックなどなくとも、 「車両性能の限界ギリギリを引き出して走る爽快感」 を味わえるのだ。車もドライバーも一体となって必死に加速する。その高揚感に病み付きにならずにいられない。
やばいポイント3「運転の手応え」
小さくて軽い軽トラは、 ・車の挙動 ・路面の感覚 がダイレクトに伝わってくる。 アシスト機能満載の現代の車では感じられない、生の運転感覚だ。 ・ハンドルから伝わる振動 ・タイヤが路面をつかむ感触 軽トラは、 「ドライバー、車、道路がシンクロしてくようなフィーリング」 を感じさせてくれる。まるで車と会話しているようなリアルな運転体験は、クセになること間違いなし!