シリアで宗教の自由は守られるか 炎上するクリスマスツリーにキリスト教徒が抗議
シリア西部のハマーで、クリスマスツリーが炎上する様子を撮影した動画がソーシャルメディア上で拡散し、同国に住むキリスト教徒による抗議デモが起きた。シリア暫定政権を主導する「シャーム解放機構」は宗教の自由を保証するとしているが、イスラム教の宗教指導者らはキリスト教徒にクリスマスの祝賀行事を縮小するよう勧告。解放機構はかつてアルカイダと協力関係にあり、今でもキリスト教徒を異教徒とみなしている。 シリア西部の街で、燃え上がるクリスマスツリーの動画。SNSで拡散され、シリアのキリスト教徒の間で恐怖と怒りが巻き起こった。 ロイターは火災の場所を確認したが、日付や火災の原因は不明。 シリアの暫定政権は、宗教の自由を保証するとしているが、宗教指導者らはキリスト教徒にクリスマス行事の縮小を勧告している。 ダマスカスでは24日、数百人のキリスト教徒がツリーへの放火を非難。「イエスよ、私たちはあなたの兵士だ」と叫んだ。 シリア暫定政権を主導する「シャーム解放機構」(HTS)の指導者はキリスト教徒やその他の団体に対し、シリアは安全だと主張するが、HTSはかつてアルカイダと協力しており、今でもキリスト教徒を異教徒とみなしている。