ブラックロック、インドのプライベートクレジット合弁で協議-関係者
(ブルームバーグ): 世界最大の資産運用会社ブラックロックは、インドの資産家ムケシュ・アンバニ氏率いるジオ・フィナンシャル・サービシズと、プライベートクレジット事業の立ち上げに向けて協議している。インドで拡大するダイレクトレンディング(直接融資)の機会を生かしたい考えだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者らによれば、この合弁事業は両社の折半出資で設立され、大手からスタートアップまで幅広い企業に融資を行う見通し。関係者らは、情報が非公開だとして匿名を条件に語った。両社が事業設立を決定した場合、ブラックロックにとってはジオ・フィナンシャルとの3つ目の合弁となる。
インドはアジアにおけるプライベートクレジット分野で有望視されており、現地企業の資金需要の高まりに目を付けたアポロ・グローバル・マネジメントやサーベラス・キャピタル・マネジメント、バルデ・パートナーズといったグローバル企業が事業を拡大している。アーンスト・アンド・ヤング(EY)のリポートによれば、2024年上期のインドにおけるプライベートクレジット投資は過去最高の60億ドル(約9000億円)に達した。
協議中の合弁事業については最終決定は下されておらず、両社は提携を見送る可能性もあると、関係者らは述べた。ブラックロックとジオ・フィナンシャルの広報担当はコメントを控えた。
原題:BlackRock in Talks With Ambani for India Private Credit Venture(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Anto Antony