トランプ氏が人事で「身内」を優遇 長男の婚約者を駐ギリシャ大使に
トランプ次期米大統領は10日、長男ジュニア氏の婚約者で元FOXニュース司会者のキンバリー・ギルフォイル氏を駐ギリシャ大使に指名する意向を表明した。 【写真まとめ】トランプ次期政権の人事 主な顔ぶれ(2024年11月現在) 長女イバンカ氏の義父チャールズ・クシュナー氏を駐フランス大使、次女ティファニー氏の義父マサド・ブーロス氏を中東担当の上級顧問に起用する方針も示しており、人事での「身内」の優遇が相次いでいる。 トランプ氏は10日の声明で「長年にわたって、キンバリーは親しい友人で盟友だった。メディアや政治での経験、知性は、米国を代表して国益を守るのにふさわしい」と述べた。 ギルフォイル氏は西部カリフォルニア州で検事としてキャリアを積み、民主党の将来の大統領候補と評されるギャビン・ニューサム氏(現カリフォルニア州知事)との結婚、離婚も経験した。 トランプ氏は1期目にイバンカ氏と夫クシュナー氏をホワイトハウスの要職に起用した。クシュナー氏は中東外交などを担い、イバンカ氏も「大統領が耳を傾ける人物」として一目置かれていた。この2人は今回の大統領選には直接関わらず、次期政権にも入らない見通しだが、トランプ氏の親族の立場も生かしてビジネスに力を入れている。【ワシントン秋山信一】