年越しそばを自分で 伊勢で手打ち体験、市民挑戦 三重
【伊勢】年越しそばを自分で打ってみようと、三重県伊勢市二見町の二見公民館でこのほど、「手打ちそば体験」が開かれた。 市教育委員会が年末の市民講座として初めて企画。定員を超える応募の中から、抽選で50―70代の6人が参加し、そば打ちの同好会「伊勢手打ちそばの会」の伊藤道弘代表(71)ら4人が指導した。 そば粉に対し、つなぎの小麦粉2割を使う「二八そば」。そば打ち歴10年の伊藤さんが、江戸流そば打ちの工程を実演しながらポイントを説明した後、参加者らが挑戦した。 木鉢の中で粉にまんべんなく水分を混ぜ、生地を練り上げる作業に「難しい」「先生のようにならない」と悪戦苦闘。それでも、講師らに手ほどきを受けて生地をのし棒で伸ばし、折り畳んで包丁で麺状に切り、楽しそうに作業を進めた。 そばが好きで、そば打ちに初挑戦した同市の菊川好清さん(70)は「粉に水を加える『水回し』が難しい。体験を重ねて、ゆくゆくは、年越しそばを自分で打ってみたい」と話していた。