日本自動車殿堂イヤー賞は「トヨタ クラウン」 歴史遺産車は「2000GT」「レガシィ」など
1年間に発売された国産車の中で最も優れた乗用車に贈るNPO法人「日本自動車殿堂」の「2024~25カーブオブザイヤー賞」に「トヨタ クラウン(セダン)」が選出され、13日、東京都千代田区で表彰式が行われた。 【写真】歴史遺産車に選ばれた「トヨタ 2000GT」(日本自動車殿堂提供) 「上級セダンの新しいイメージ創造に挑戦し、FCEV(燃料電池車)を含む多様なパワートレインで環境に対応」したとして、高い評価を受けた。最も優れた輸入車には、コンパクトなスポーツ用多目的車(SUV)タイプの電気自動車(EV)「ボルボ EX30」が選ばれた。 部門別のイヤー賞は、デザイン部門で「トヨタ クラウン(スポーツ)」が受賞。テクノロジー部門では、ロータリーエンジンを活用したマツダの新ハイブリッド「e―SKYACTIV R―EV」が選ばれた。 歴史遺産車には、ヤマハ発動機の協力を得て開発された「トヨタ 2000GT」(1967年)、軽自動車の「スズキ アルト」(1979年)、AWD(全輪駆動)技術やステーションワゴン市場を開拓した「スバル レガシィ」(1989年)、明治末期に開発された日本初のモーターサイクル「NS号」(1909年)が選出された。 イヤー賞は2023年10月16日から24年10月15日までの期間の新型車が対象で、自動車技術の研究者や大学教授らの投票で決定された。 24年の殿堂者(殿堂入り)には、トヨタ自動車前会長で世界初の量産ハイブリッド車技術を主導した内山田竹志氏ら5人が選ばれた。