【水上恒司、映画『本心』を語る】「ちょっと消化が悪くてそれが心地よかった」
映画『本心』に出演の俳優・水上恒司さんにインタビュー。作品について、たっぷり取材してきました! 〈画像〉連続テレビ小説『ブギウギ』などで好演!「水上恒司インタビューショット」
【MOVIE:INTERVIEW】水上恒司
映画『本心』は“自由死”を望んだ母親をAIで蘇らせる男を描いた作品。「ちょっと消化が悪くて、それが心地よかった」と、水上恒司さんは独特の表現で脚本を読んだ感想を振り返る。 「現実の社会とリンクする幅広い問題を盛り込みながら、明確に答えを示すわけではなく、読み手に委ねる。想像力を刺激する余白の部分に惹かれて、この作品に関われることを光栄に感じました。大先輩たちと共演させていただくことも含めて、自分にとって大きな試練になりそうだな……と」 劇中では主人公の朔也を演じる池松壮亮さんと対峙する場面が多く、圧倒的な存在感に感銘を受けた。 「池松さんは一挙手一投足がリアルで、朔也の肉体と精神をその場に存在させることができる人。だからこそ、僕もできる限り“嘘”を取り除いた芝居をしたいと思っていました。僕が演じた岸谷は朔也を闇に引きずり込もうとするのですが、ただただ社会に翻弄されて一生懸命に生きている青年にも見えるはず。人間の本心と建て前や、そこに影響を与えている社会の構造など、いろんな視点で楽しんでいただける映画に仕上がっていると思います」 ちなみに水上さんは普段から人前で“本心”を語ることを大事にしている。嘘がつけないタイプだ。 「日頃から細かな嘘をついていると、芝居も少しずつ嘘くさくなってしまいそうなので、できる限り本心に従って生きていたいんですよ。そのせいで、共演者の方々やスタッフさんから暑苦しいヤツだと思われているかもしれませんが(笑)」
水上恒司さん
■PROFILE 水上恒司/みずかみ こうし●1999年5月12日生まれ。福岡県出身。近年は連続テレビ小説『ブギウギ』やドラマ『ブルーモーメント』などで好演。映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で第47回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。 Edited by 野崎 未来
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