本場台湾で食べたい「かき氷」4選 着色料不使用のカラフルな名物氷や、瞬く間に人気が出た地元の有名店も
名物をしみじみ味わって、のんびりと街歩きしたい台湾は、少し見ぬ間に懐かしさはそのままに、ヘルシーに進化していました。「CREA」2024年春号の「行かなくちゃ、台湾」特集。その一部を抜粋し、掲載します。 【画像】グレープフルーツソースが鮮やかな逸品! 台湾のおやつと言えば、心ときめくかき氷。なんとあのICE MONSTERがコロナ禍で閉店し、大きな地殻変動を経て、また新しい表情を見せる台湾のかき氷から、ますます目が離せません。
【信義安和】御品元冰火湯圓(ユーピンユェンビンフォータンユェン)
氷の上にあつあつのごま団子がのり、湯気が立ちのぼる光景に、一瞬脳が混乱するかき氷。 まずは冷めないうちに、急いで団子を頰張って。中からとろっと、熱いごま餡が溢れ出る幸せに悶絶した後は、金木犀の蜜とレモン汁を氷にたっぷり追加。 ポイントは、もち米を発酵させた「酒醸」のトッピングを忘れないこと。 甘酒とは似て非なる、マッコリかヨーグルトのような爽やかな酸味の衝撃たるや。口がさっぱりし、食べ進める手が止まらなくなる。 団子はもち米をもち粉にするところから、さらに金木犀の蜜・酒醸・レモン汁に至るまで、すべて手づくり。開業当初はあまりのユニークさに閑古鳥が鳴いていたが、瞬く間に人気店になったという逸話も納得。 御品元冰火湯圓 所在地 台北市大安區通化街39巷50弄31號 電話番号 0955-861-816 営業時間 18:00~23:30、土・日曜 17:30~23:30 定休日 無休
【古亭】KAKIGORI TOSHIHIKO(カキゴオリ トシヒコ)
日本の製菓学校を卒業した呉俊彦さんの生み出すかき氷は、まるでケーキのような繊細さ。 台湾ではポピュラーな柑橘の一種「柳丁」に塩味の効いたチーズのソース、グレープフルーツに金萱茶……掘り進める度に表情を変える構成は圧巻。 実は呉さん、野菜問屋の息子で、夜中は青果市場で働き、新鮮なフルーツを仕入れた後、午後こちらに出勤する二足の草鞋生活を送っているのだとか。 日本の繊細な製菓技術に、台湾の絶品フルーツを融合させた、最強のバックグラウンド。春にはマンゴー界のルイ・ヴィトンと呼ばれる「夏雪」のかき氷も登場する。 KAKIGORI TOSHIHIKO 所在地 台北市中正區金門街2-2號 営業時間 13:00~20:00 定休日 月・木曜、不定休 Instagram @kakigori.toshihiko