阪神・佐藤輝明 3番で脱皮! 新打順に燃え、キャリアハイ宣言
3番で生まれ変わる! 阪神・佐藤輝明内野手(25)が7日、甲子園の室内練習場で自主トレを公開した。藤川監督の3番構想にやる気をみなぎらせた大砲は、打撃主要部門のキャリアハイを宣言。巳年の2025年は蛇のごとく「一皮も二皮もむけるように」と強調した。最強の3番打者となり、チームを再び日本一へと導く! 大きな体をさらにビッグにし、決意を新たにした。薄緑のグリップテープを巻いたバットを携え、佐藤輝が甲子園で始動。2025年は蛇のように脱皮を繰り返し、新打順の3番で生まれ変わるつもりだ。 「チームも新しくなって、違う野球が見れると思う。僕もまた一から頑張るつもりでやっていきたい。(生まれ変わりたい部分は)全部。一皮も二皮もむけられるように頑張ります!」 室内練習場でキャッチボールやティー打撃を敢行。「たまたまっすよ」と笑ったが、巳年に似合う色のグリップテープも縁起がいい。約3時間の練習の大半を費やしたのがウエートトレーニング。昨季は96キロで開幕を迎えたが「(体重は)100キロ目前。筋肉、増えてます」と筋骨隆々のボディーに磨きをかけた。 巳年の今年は新たな自分に生まれ変わるにはもってこいの一年。〝仕事場〟も新しくなる。6日の球団年賀式で藤川監督が明かした「3番・佐藤輝」構想。昨季までの定位置だった5番から、より上位の打順を熱望していた大砲も「そういう打順になったら、今まで以上に打席は回ってくる。いい結果を出さないといけないという思いはありますね」と意気に感じた。 プロ4年間で3番を任されたのは通算12試合と意外にも少ない。22年に11試合、昨年に1試合。ただ、3番は一回に必ず打席に立つ。「そこはプラスに捉えていい」と前向きだ。「当たり前ですけど、その日の投手の調子とか、見れる打者が1番と2番しかいない。そこはしっかり見たい」とイメージもできている。 なにより上位打線を任されることで打席数は確実に増える。昨季は120試合の出場で打率・268も、16本塁打、70打点。不本意な成績に終わった本塁打と打点を稼ぐチャンスがもらえることはメリットだ。 連覇を逃した24年、シーズン中盤以降こそ森下が定着したが、開幕序盤は深刻な〝3番打者問題〟を発端とする貧打に苦しんだ。チームの得点に直結することはもちろん、打線をつなぐ意味でも重要となる打順。過去を見れば、球団では初の日本一に輝いた1985年のランディ・バース、18年ぶりにリーグ制覇した2003年の金本知憲、他球団でも巨人・王貞治、西武・秋山幸二、中日・福留孝介、ソフトバンク・柳田悠岐らの強打者が名を連ねてきた。海の向こうを見渡せば、ドジャースの3番フレディ・フリーマンが昨季ワールドシリーズMVPを獲得。強いチームには必ずと言っていいほど強い3番打者がいる。