「デッドプールだからできたカメオ出演」「呆れた様子でツンツンするカップル感!」…『デッドプール&ウルヴァリン』ファンを虜にする2人の“ズッ友”な関係性
ライアン・レイノルズ演じる破天荒でなんでもアリの無責任ヒーロー“デッドプール”と、ヒュー・ジャックマン演じる“ウルヴァリン/ローガン”。マーベル・コミックを代表する2大ヒーローが夢の共演を果たした『デッドプール&ウルヴァリン』(24)のブルーレイ+DVD セット、4K UHD+3D+ブルーレイ セットが、いよいよ本日リリースされた。 【写真を見る】鍛え抜かれた鋼の肉体!『ウルヴァリン:SAMURAI』でのヒュー・ジャックマンの胸筋がすごい MOVIE WALKER PRESSでは、この発売を記念し本作のファンにアンケートを実施!デッドプールとウルヴァリンの“ズッ友”な関係性から、劇中の胸アツなシーン、そして世界中の観客たちを驚愕させた意外なキャラクターたちの登場まで、熱の入ったコメントの数々をピックアップ。一度観たら隅から隅まで深掘りしたくなること間違いなしの本作の魅力を紹介していこう! ※以下、『デッドプール&ウルヴァリン』の核心に触れる記述を多数含みます。本編を未鑑賞の方はご注意ください。 ■「デッドプール」のよさはそのままに、ウルヴァリンと夢の共演! デッドプール(レイノルズ)としての活動をやめ、中古自動車の販売員として過ごしていたウェイド・ウィルソンは、ある日突然現れた特殊部隊によってTVA(時間変異取締局)という組織に連行されてしまう。そこで知らされたのは、“アンカー”と呼ばれる重要な存在が死んだことで、この世界が消失の危機を迎えているということ。その“アンカー”とは、ウルヴァリン(ジャックマン)であり、デッドプールはマルチバースを移動して別世界のウルヴァリンに助けを求めようとする。やっとの思いで心に深い闇を抱えたウルヴァリンを見つけ元の世界へ戻ったデッドプール。しかしTVAの長官と意見が対立したことで、ウルヴァリン共々“虚無”へと送り込まれてしまう。 原作のマーベル・コミックでは、同じ「X-MEN」シリーズに登場するキャラクターだったデッドプールとウルヴァリン。2000年にスタートした映画版の「X-MEN」シリーズは、現在まで続くアメコミ映画ブームの火付け役となり、そこでウルヴァリン役を演じたジャックマンは一躍世界的トップスターに。「X-MEN」の初期三部作が完結後には、ウルヴァリンを主人公にした三部作がスタートすることとなった。 一方デッドプールは『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(09)に登場したものの、風貌や設定などが原作から大きくかけ放たれたことでファンからは不評の嵐。しかし同作で演じていたレイノルズが原作になぞらえて再演した「デッドプール」シリーズがスタートしたことで、一気に人気が急騰。そのころから、ゆくゆくは両者の再共演をと期待する声があがったものの、『LOGAN/ローガン』(17)でウルヴァリンの死が描かれたことで、ファンの願いは叶えられずにいた。 その後、主に2019年以降に「X-MEN」フランチャイズをはじめとしたアメコミ作品に訪れた劇的な変化については、多くの映画ファンやアメコミファンが知っての通り。手短に言えば、「デッドプール」シリーズがこれまでのようなテイストで続けられるのか、そもそもレイノルズは再演するのかという不安や、ジャックマン演じるウルヴァリンをもう見ることができないのかもという落胆の声がひしめき合うことに。 ところがそうした荒波を乗り越えて完成した本作は、まぎれもなくこれまで培われてきた「デッドプール」シリーズのよさをそのまま活かした作品に仕上がった。刺激的なアクションに、下ネタや内輪ネタ、スクリーンのなかと現実世界の垣根を取り払うメタ的なジョークの数々も満載だ。そしてなにより、ジャックマン演じるウルヴァリンとの夢の共演が、「デッドプール」らしいウィットに富んだ切り口で実現。まさに“待望の”というフレーズがよく似合う本作に、多くのファンが歓喜したのはいうまでもないだろう。 「毎度お馴染みの自由奔放なウェイドと、酒狂いのローガンというすごい組み合わせで、世界を守るために戦うという内容だったため、笑いあり涙ありな作品でした!!」(10代・女性) 「前作から好きで、今回はよりおもしろくなるのかなと期待していましたが期待以上でした」(30代・女性) 「『デッドプール』(16)から着々とスケールアップしていき、その都度ファンの期待を超えていく。ますますデッドプールから目が離せなくなりました」(30代・男性) 「全3作品ともデップーのお茶目な魅力とアクションのカッコよさにしびれています」(60代・女性) 「FOX時代のマーベル作品も(マーベル作品と知らないうちに)大なり小なり見てきた身としては、再演にうれしさとおもしろさが押し寄せてきました」(30代・男性) ■不謹慎バトルにヒーロー同士の殴り合い!デッドプールvsデッドプール軍団も!? ここからは、アンケートで特に人気があった劇中の名シーンをいくつか紹介していこう。まずはやはり、自由気ままな本作の世界観に一瞬で引き込んでくれるオープニングシーンから。『LOGAN/ローガン』のラストで命を落としたローガンことウルヴァリンが、“本当に死んでいるのか”を確かめるためにデッドプールが墓を掘り返すという場面から始まる。不謹慎すぎるけれどついつい笑ってしまうまさかの展開のあとに始まる、怒涛のアクションシーン。そこに流れるイン・シンクの「Bye Bye Bye」とタイトルクレジット。これだけで一気に大興奮だ! 「オープニングの『Bye Bye Bye』がめちゃくちゃかっこよかった!デッドプールがダンスしながら敵を倒していくのも、ウルヴァリンの爪の骨を使ったところも全部よすぎ」(10代・女性) 「オープニングからローガンの墓を雑に掘り返し、曲に乗せてダンスしながら遺骨のアダマンチウムで敵を屠っていく不謹慎コメディっぷりが痛快すぎました。特に頭蓋骨にヒュー・ジャックマンのテロップを映すくだりは、この作品のブラックさを観客に誇示する象徴的な場面」(30代・男性) 「『LOGAN/ローガン』で綺麗に締め括ったヒューのウルヴァリンをどうやってスクリーンに引き戻してくるんだろうかと、期待と不安に胸を膨らませながら着席。開始数分で、いきなり白骨化した姿で登場した瞬間に自分含めて劇場に笑いの渦が巻き起こったのは良い思い出」(30代・男性) 続いては、デッドプールとウルヴァリンの関係の大きな転機となる“虚無”でのシーン。敵であるカサンドラ・ノヴァ(エマ・コリン)の元から逃れ、別次元のデッドプールである“ナイスプール”と“ドッグプール”に遭遇した2人は、レジスタンスメンバーを探すためにホンダのオデッセイに乗って出発。その道中で小さな言い合いから殴り合いに発展するのだが、2人とも“ヒーリングファクター(治癒能力)”の持ち主。絶対に決着のつかないこの喧嘩が、2人の距離をぐっと近付けることになる。 「オデッセイの中で繰り広げられた殴り合い。拳で語り合うってのはあのことを言うんだなと、とても実感しました」(10代・女性) 「あの喧嘩を通してお互いが打ち解けたと思う。喧嘩の後2人で寝落ちしているシーンで、ウェイドが大切にしている写真をローガンが持っている(拾っている)あの一瞬に、2人の関係性の変化が詰まっていると思う」(20代) 「広い森の中にいるのにわざわざ狭い車内でなんでバトってるの!?って観るたびに思います(笑)。一晩中バトってたのもスゴイ!最後に映る『みんな仲良く』のステッカーがいい味出している」(40代・女性) 「ヒーリングファクターの無駄遣いで、オデッセイで元気に寝てるのがマックス良かったシーンです」(40代・女性) すっかり絆を深めたデッドプールとウルヴァリンは、激闘を経て元の世界へと戻ってくるのだが、そこへ現れるカサンドラ・ノヴァ。彼女の暴走を止めようとする2人の前に、様々な時間軸から集められたデッドプール軍団が立ちはだかる。ここでウルヴァリンは、それまで被っていなかったマスクを装着。2人が手を組んで、100人のデッドプールをなぎ倒していく一連は、本作最大のハイライトだ。 「ウルヴァリンとデップーが手を繋いでいるクライマックスシーン。2人とも世界を救うようなキャラじゃないのに立ち向かっているのが感動!」(10代・男性) 「ウェイドとローガンの2人が延々と遠慮なく殺戮し続けるシーンは音楽ともマッチしてテンポよく、むしろ見ていて爽快。繰り返し何度観ても新たな発見のあるシーンなのですごく大好きです」(20代・女性) 「つい昨日までギスギスしてた2人が、虚無での戦いを通じてヒーローとしての相棒になったすばらしいシーン!」(20代・女性) 「ウルヴァリンが満を持してマスクを被る場面で興奮しました!」(30代・男性) 「ローガンがマスクを被るシーンは一番感動した。このシーンが好きで8回も観に行きました」(30代・男性) ちなみに今回発売されるブルーレイ・DVDのボーナス・コンテンツには、この100人のデッドプールと戦う“ワンショットシーン”の撮影方法に迫った「無敵の2人とマドンナの曲」が収録されている。ショーン・レヴィ監督が1年かけて撮影方法を模索し、限られた時間で大勢のキャストたちが理想的なアクションを繰り広げる様子を前代未聞の方法で撮影する。その舞台裏を知ると、本編最大の見せ場であるこのシーンの魅力がより一層増すことは間違いない。 ここで挙げたシーン以外にも“見せ場”はいたるところに。「最後のヒュー・ジャックマンのウルヴァリンムキムキ上半身があらわになった時がいちばんの衝撃だったかも???」(40代・女性)というコメントもあるように、30代前半で初めてウルヴァリンを演じたジャックマンが、50代中盤を迎えた現在もその鋼の肉体をキープしていることも、本作の見逃せないポイントのひとつだ。 ■ブレイド、エレクトラ…懐かしいあのヒーローが続々参戦! 過去のマーベル作品へのオマージュとリスペクトはもちろんのこと、全方位に張り巡らされたギャグに満ちあふれた本作。なかでもアメコミファン、映画ファンの心をわしづかみにしたのは、デッドプールとウルヴァリンが“虚無”で出会う、レジェンドと呼ぶにふさわしいヒーローたちの登場だ。 まず2人の前に現れたのは、MCU作品でキャプテン・アメリカを演じていたクリス・エヴァンスが演じる謎の男。“MCU合流”が謳われた本作だけに、キャプテン・アメリカが見られるのかとデッドプールも期待するのだが、彼の口から発せられた決め台詞は「アベンジャーズ・アッセンブル!」ではなく「フレイム・オン!」。そう、エヴァンスはキャプテン・アメリカよりも前に、「ファンタスティック・フォー」シリーズのヒューマン・トーチを演じていたのだ。 「ファンタスティック・フォーが好きだから、キャプテン・アメリカじゃないクリス・エヴァンスをMCUで見れてうれしかった」(20代・女性) 「『アベンジャーズ/エンドゲーム』でMCUを卒業したと思っていたクリス・エヴァンスが再登場!?と盛り上がり、デッドプールと一緒に『what?!!』てなったのが最高に楽しかった。デッドプールだからできたカメオ出演だと感激しました」(30代・女性) 「もともとアベンジャーズの中でキャプテンが好きだったので、デップー同様『アベンジャーズ・アッセンブル!』と心のなかで叫びました」(30代・男性) さらにレジスタンスチームとして現れるのは、『デアデビル』(03)に登場し単独作『エレクトラ』(05)も制作されたエレクトラに、「X-MEN」と同様にアメコミ映画ブームの礎を作ったブレイド。もちろん演じているのはオリジナルキャストであるジェニファー・ガーナーとウェズリー・スナイプスだ。彼らに加え、チャニング・テイタム主演で単独映画が作られる予定だったが企画が立ち消えになったことで知られるガンビットを、テイタムが演じて念願を叶え、そして『LOGAN/ローガン』のX-23/ローラもダフネ・キーンが演じて登場。 「ブレイドが出てきた瞬間はもう最高でした!映画を観た後『ブレイド』も全部見返しました」(30代・男性) 「エレクトラは当時小学生くらいの時に見てすごく憧れの存在。大人になったらこういう強い女性になる!と思っていたので、今作で再びエレクトラを見れたのは本当にうれしかったです」(20代・女性) 「チャニング・テイタム…ようやく叶ったね!!!!!!」(10代・女性) 「ずっとガンビットを演じたいと言っていたチャニング・テイタムが、やっとガンビットの衣装に袖を通せた姿を見て感動してしまいました」(20代・女性) 「ローガンが大好きで、またローガンとローラの2人を見れたら良いなと思っていました」(30代・女性) ボーナス・コンテンツの「伝説のヒーローたち」には、彼らレジェンドヒーローを演じたキャスト陣のインタビューや撮影時の様子がたっぷりと収録されている。また、日本語吹替版ではジョニー・ストーム役を「ファンタスティック・フォー」シリーズと同じく神奈延年が担当していたり、ガンビットがやたらと訛っていたりと、吹替版ならではの小ネタも満載。字幕と吹替えの両方でチェックすれば、より彼らの登場を楽しめることだろう。 ほかにも序盤でデッドプールが様々なユニバースのウルヴァリンに会いにいくくだりでは、次のウルヴァリン役と噂されていたヘンリー・カヴィルが演じる“カヴィルリン”が登場したり、デッドプール軍団のなかには“レディ・デッドプール”役としてレイノルズの妻ブレイク・ライブリーがいたりなど、カメオ出演陣が超豪華。ブルーレイで何度もチェックして、意外なカメオキャストを見つけてみよう! ■最大の魅力はやっぱり“ズッ友”な関係性! そしてやはり、本作がこれだけの大ヒットとなった最大の理由は、デッドプールとウルヴァリンの“ズッ友”な関係性にほかならないだろう。これまで「デッドプール」シリーズでは“爪野郎”と揶揄してきたウルヴァリンと、チームアップして世界を救う。「まさにマーベル界のトムとジェリー」(30代・男性)というコメントがしっくりくる2人の関係のアツさに、ファンならずともグッとくること間違いなしだ。 「デップーがデレデレでしつこくちょっかいをかけ、ウルヴァリンが呆れた様子でツンツンするカップル感!定番の少女漫画のようでずっと見ていられます!」(10代・男性) 「この2人はやっぱり、強さと優しさで成り立ってる関係性だと思います。喧嘩があっても最終的に認め合えるのは強さがあるから。結局相手想いなところが出ている2人が魅力的だと感じました」(10代・女性) 「お互いがお互いのことをよく知ってる。死なない故に感情を本気でぶつけられるし、死なないのを良いことに思いっきり感情を吐露できるのがめちゃくちゃ魅力」(30代・女性) 「デップーはウルヴァリンにかなりひどい言葉を吐いたり雑な扱いをしてるけど、めちゃめちゃウルヴァリンのことをリスペクトしているのがわかります。尊いです。ウルヴァリンもデップーのこと、ウザいけど憎めないやつって可愛がっていて、微笑ましいです。これからも“ズッ友”でいてほしいです」(50代・女性) ほかにも「2024年の映画No.1!」(30代・男性)や「映画館で62回見ました!」(20代・男性)など、熱狂的な声が鳴り止まない本作。「またデップーを、そしてウルヴァリンを劇場で観るまで死ねません!!生きる源になってくれて本当にありがとう」(20代・女性)や「次回作も出してほしい!」(20代)と、2人の再チームアップを願う声が続々。今後の「デッドプール」シリーズの展開を期待しながら、まずはアメコミヒーロー映画の歴史に大きなインパクトを与えた本作を、ブルーレイ+DVD セット、4K UHD+3D+ブルーレイ セットで隅々まで楽しもう! 文/久保田 和馬