世界中で競争激化 次世代の太陽電池開発日本に勝機は【WBS】
ただ、世界的に競争が進んでいます。特に力を入れているのが中国。特許の出願数が大幅に伸びています。日本は競争を勝ち抜けるのか。ペロブスカイト太陽電池の発明者として毎年ノーベル賞候補に挙がる桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授を訪ねました。 「このペロブスカイトの液体。ヨウ素と鉛の色。これを塗って乾かすと真っ黒な膜になる」(宮坂特任教授) このペロブスカイトの液体の中に入っているヨウ素が競争の鍵を握ります。 「ヨウ素を採掘できる量は世界の8割が日本にある。中国はどうもないらしい。世界が開発を始めると、ヨウ素を日本に求めてくる」(宮坂特任教授) また、今のところ、技術面でも日本が進んでいるといいます。 「柔らかいフィルム型の太陽電池を作るとなると、非常に薄い膜をつけてコーティングする日本は高い技術を持っている。必須原料が日本にある。塗る技術も日本にある。日本はいいものを作って世界トップにならないといけないし、ポテンシャルもある」(宮坂特任教授) ※ワールドビジネスサテライト