日本郵船フィリピン商船大、今夏から女子学生の受け入れ開始。新たな人材確保へ挑む
NTMAは日本郵船が求めるクオリティーの船員育成を目指して、4年制の商船大学として2007年6月に開校。今年で創立17周年を迎えた。
授業は3年間の講習と1年間の乗船実習で構成される。一学年の定員は140人(航海科・機関科各70人)。独自の奨学金制度を設け、大学進学が困難な家庭環境の学生にも就学の道を開いてきた。
11年8月には日本の国土交通省が創設した機関承認制度で、海外での日本初の船員教育機関校として認定を受けるなど、商船学校として高い評価を得ている。卒業生はフィリピンの海技国家試験で高い合格率を誇る。
11年9月に卒業した第1期生から今回の13期生までの累計卒業者数は1551人に到達。卒業生の多くが郵船グループ運航船の航海士・機関士として活躍している。
21年4月にはNTMAの卒業生の中から開校以来初の船長が誕生。22年4月には初の機関長も誕生した。また、安全運航を陸上から支援するポジションでも多数の卒業生が活躍。活躍の場は、日本、シンガポール、豪州など郵船グループの重要拠点に広がっている。
日本海事新聞社