「しゃぶ葉」がしゃぶしゃぶ食べ放題で“絶対的な存在感”を誇るワケ。グループ内でも筆頭成長株
すかいらーくグループの「しゃぶ葉」が人気だ。すかいらーくは、高度経済成長により生活水準が向上する中で、外食に対するニーズの高まりに対応するビジネスとして事業を拡大してきた。 すかいらーくグループは、ロイヤルホスト、デニーズと並び、外食御三家として存在感を発揮し、外食を産業化した立役者でもある。フランチャイズ・システムなど、他人資源を活用して店舗数を拡大する外食チェーンが多いなか、あくまでも直営にこだわり、管理統制を厳格にする世界最大規模の直営ファミレスチェーンでもある。 その傘下のブランドである「しゃぶ葉」は、今年1月において279店舗だったが、5月には9店舗出店し、現在は288店と、グループ内でも業績も著しい伸長度を見せており、経営資源の配分度合いを高めている。 ⇒【写真】野菜いっぱいのサラダバー
人気急上昇で店舗拡大の「しゃぶ葉」
すかいらーくグループの中ではガスト(1260店)、バーミヤン(357店)に次ぐ3番目の店舗数だ。しかし、中核ブランドのガストは1277店から1260店と17店舗減らし、バーミヤンは353店から357店と4店舗の微増だ。それだけにしゃぶ葉に力を入れているのが、店舗数の増減でも分かる。 【すかいらーくの業績(2021年~2023年)】 売上:3754億円→2646億円→3548億円 原価:1140億円→815億円→1149億円 粗利益:2613億円→1831億円→2399億円 原価率:30.4%→30.8%→32.4% 営業利益:2056億円→1821億円→1169億円 営業利益率:5.5%→6.9%→3.3% しゃぶ葉では平日ディナー限定で、豚しゃぶ+寿司の食べ放題+飲み放題のプランを1人3000円(税込)、しかも通常2時間が主流の中で3時間で提供している。若い男女のグループ客に人気で、店は賑やかになっている。このプランは、家族客にも最適で、就学前の子供は無料となっており、小さな子供連れの家族には最高だと思う。 もちろん、宴会プランなので会社の宴会にも活用できる。筆者も実際に行き、飲食させてもらったが、サラダバーを見るとレタスやポテトサラダなどもあり、ドレッシングのカスタマイズ化も可能で、しゃぶしゃぶの薬味やタレ関係もバリエーション豊かに揃えてある。しかも、お肉たっぷりのカレーも食べ放題だ。