「最強の酷暑」がやってくる…じつは熱中症になったら「絶対に飲んではいけない3つの身近な飲み物」
熱中症対策にはビタミンCとロイシン、タウリン
夏が始まった今、筋肉をつける上でまずは栄養だ。 「筋肉はタンパク質です。食事ではタンパク質を積極的にとって欲しい。タンパク質はアミノ酸からできていますが、中でもロイシンというアミノ酸が重要です。ロイシンは筋肉の合成を促す効果が高いので、ロイシンを豊富に含む魚や肉をとってください。牛乳や乳製品、豚肉、大豆製品にたくさん含まれています」 アミノ酸が体内に入っても筋肉を合成する時にはビタミンが必要だ。中でも重要な働きをするのがビタミンCだ。 「自律神経の働きを調整する機能もあり、血管を拡張させるためにはビタミンCが必要です」 肉だけ食べていればいいわけではないのだ。さらに夏は汗をかく。汗をかいて失われた水・電解質・ビタミン類を補うことも意識する。 「パッと見が茶色い食事、唐揚げとか揚げ物中心の食事が一番熱中症対策には良くありません。料理はカラフルな方がいいですね。緑が入っていたり、赤や白が入っていたり、彩のある野菜が中心だと必要なビタミンやミネラルをとることができます」 特に何もしなくても、紫外線を浴びるだけで人は疲労する。紫外線から受けるストレスに対抗するため、体内のビタミンB群が失われる。ビタミンBが含まれる豚肉は積極的にとった方がいいだろう。 最近、注目されているのがタウリンだ。 「深部体温を下げる働きがあることがわかりました。暑さでの寝苦しさはもちろん、熱の調節能力を改善すると考えられます。タウリンは魚介類に多く含まれます。熱中症対策として、意識して食べるようにしましょう。タウリンを含むドリンク剤も多いので、食事でとれない時は利用してもいいと思います」 タウリンもビタミンCも水に溶けるので、魚介類の冷たいスープやブイヤベース、お味噌汁などの汁物がいいかもしれない。
塩信仰はやめて!
熱中症になったらタダの水や牛乳はダメ 熱中症対策=塩飴と考え、何かというと塩飴をなめる中高年が多い。 「日本人の普通の食生活をしていれば、塩分は取りすぎです。逆に減らさなきゃいけないくらいなんですね、塩分は余分にとっても、すぐにおしっこで出てしまうので、体に貯められない。よほど汗かかない限り、塩分補給は考えなくていいです」 もちろん炎天下で何時間も屋外作業やスポーツをして、シャツが塩を吹くような時は別だ。 「道路現場のような暑い場所で、塩飴や塩だけをあげると非常に危険なんですね。大量の水を飲まない限り、塩分が小腸に届かない。小腸に行かない限り塩分は補給されないので、意味がない。必ず水分を補充することです」 一般的には、夏バテになって食欲が低下した時に塩分はとればいいという。 「普段の半分ぐらいしか食べられないなと思ったときは、意識して塩分を取った方がいいです」